スリランカの首都 コロンボから内地の ”キャンディ”と言う所まで列車で行く事にする・・。
色々調べると・・今乘れる列車は 2等と3等だけ・・。 一等でも激安列車だから それが一番いいのだけど・・それは 相当前から・・時間を調べて 切符をで買ってとか ちゃんと前もってやっておかない限り 一等には乘れないのだ・・。
一等と二等の違いは大きい! つまり座席指定が取れる。 そして座席の質も違う・・クーラーも効いている・・。 二等は クーラー無し・・つまり 熱風の窓しかない・・。 そして座席指定ではないので・・かなり前からその列車に乗るべき並ぶ・・いや 並ぶなんて事はこの国には存在しない・・。
この国の人たちは 並ぶと言う事を知らないのだ・・。
じゃ~ どうやって順番を決めるのか・・・? 順番なんて存在しない・・自分の体を弾丸の様にして 他の人を蹴散らして 自分が先に行く事で 座席をゲットできるのだ・・。
ネットで色々聞いてはいたが・・そんなのが まさか自分の目の前で展開するとはゆめゆめ思ってはみなかった・・。
我等が乗る列車の前に違う行き先の列車が来たが・・列車が止まるか止まらないかの内に人々は入り口に突進するのだ・・。
ラグビーのスクラムの様な気迫もある・・。 弱い者ははじかれるのだ・・。
ん~・・・ 我等 相棒と二人でその様を見た時は これは 座席合戦には負ける・・。 と認めざるおえない凄まじさ・・。 まず 我等みたいに重い荷物をしこたま持っている人もあまりいない・・。 我等年寄りもあまりいない・・。
我等二人は 女、年寄り、荷物てんこ盛り・・と言う三重苦を持っているのだ・・。 相棒が 我等の2等車はプラットホームの前方の方にしかないから ここにいてはダメとのたまう・・。
プラットホームをてんこ盛りの荷物をゴロゴロと転がして・・・通勤列車並みの混雑を 無理矢理こじ開けるようにして移動・・。
私等3番プラットホームと言うけれど・・向かい側のプラットホームも3番になっている・・。 いったいどっちなんじゃ?
我等の重い重い荷物を引っ提げて エレベーターもなければ エスカレーターも無い! 絶対に無いこの駅・・。 もし 向かい側の3番プラットホームって言われたら 沢山の階段を登降りしないと行けない・・。 でっかい歩道橋の様になっているのだ・・。
人に聞いたら どっちでもいい・・と言う・・。 どっちでもいいって訳無いでしょう・・。 キャンディー行きの列車はどっちのプラットホームに着くの? と言うと どっちも? と言う答えしか返って来ない・・。
そして ある人が言ってくれた・・。 プラットホームは一つの列車に両側から入れる様になっているんだよ・・と・・。
ひぇ~~! そんなプラットホームの作り方ってあるのか~~? いかん・・いかん・・普通 一つのプラットホームに 一つの列車と言う考え方を固くなに持っていてはいけないのだ・・と・・。 世の中には 自分の観念がひっくり返る事だって沢山あるのだから・・。
と言う事で 自分達がいるプラットホームでも 目的地に行く列車に乘れるのが解明してホッとする・・。
が・・まだ あの突撃乗車合戦にどうやって勝てるか・・?と言う問題は一切解決していない・・。 もう 諦めるしか方法はない・・。 行き当たりばったり計画無しってのが こういう羽目になるのだから・・。
とりあえず 相棒が調べた・・2等車が止まるプラットホームに落ち着くと・・その辺りにいる人はみんな 若い外国から来た旅人風情・・。 だろうな~・・スリランカ人にしてみれば 100円の違いでも大きいから ちょっとでも安い3等に人気があるのだ・・。
そうこうしていたら 今度は婦人警官風の制服を来た女の人が ここに待っていても 乘れないよ・・と我等に言う。 2等車の人でしょ? 2等車は ずっと向こうの方までしかないので・・ここで待っていても無駄だよ・・と 我等を連行するように 連れていかれた。
我等が連行される前は 中国人の若い3人の女の子達も その婦人警官風の制服の女に移動命令が出て・・すでに移動しているのだ・・。
我等が 2等列車に乗り込めると言う位置に到着した頃・・列車が滑り込んで来たのだ・・! もう 列車が来たと同時に すでに激戦が始まっているのだ・・。 プラットホームの方が俄然ざわついて来る・・人々は血走った目をしながら 暴力団みたいな動きをしだす・・。
でだ! な! なんと・・! 2等車は 我等の前を す~~っと通り過ぎて・・我等が婦人警官風女が連行する前のスポットに 止まるではないか!
相棒と私は 焦る! 焦る! 歳を忘れて・・我等の荷物を引っ提げて・・我等が連行される前の位置、 つまり2等車の方にダッシュ!! 火事場の底力とはこの事・・絶対にいつもは出ない力がでたのか・・回りの人の事なんか蹴散らすぐらいの気分で列車に乗り込む・・。
列車の中はすでに人で埋まり・・もう満員列車の風情・・。 でも見つけたのだ! 一つ 向こう側に座席が空いている・・そこへ 私は突進! まず自分のバッグをそこに置いた! 肩で息をしつつ 鼻息も荒く・・ゲット! ゲットしたのだ・・。 これでこれからの4時間を立ちづめになる心配が無くなって・・やったぜぃ!
その後すぐ 私は相棒を見つける・・もしかしたら まだ 列車にも乘れていないかも? と言う不安を完全に否定して・・彼女も自分の荷物はシッカリと自分の身にくっつけて 一つの座席に覆い被さる様に・・”やったぜ!” と言う目でニヤリと私の目を見たのだ・・。
不思議だ・・彼女がゲットした座席はすでに誰かが座っていたのに・・。 たぶん その人は一人で他に沢山ゲットしたので・・余分な座席を私が通り過ぎてから 捨てた座席だったらしい・・。 彼女はラッキーだった・・。
しかし いつもは 人に弾かれそうな相棒は 座席取り合戦に見事に勝っていたのだ・・。
さすが! 私の相棒・・やるときはやるのだ・・・!
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