2014年4月3日木曜日

日本の旅 稚内編

北海道に行くってのは Rogerが決めた。 って事で どこに行くか? ってのも彼にすべてをゆだねた・・。 って事で・・・ 彼が言うには 
「このてっぺんに行きたい・・」
は~~? ってっぺんって・・・ 稚内かい・・? 私むか~~しに行ったけど・・・ な~んもないけど・・・・ でも ま~ いいか! だって 行きたいんだから それは それで いいか! とりあえず てっぺんに行きたいんだから・・。

駅のそばの”道の駅” に行ったら たくさんのデカイ蟹がいた・・。 それも 全部生きているから・・ なんか かんど~~!! 



あぶくの中から 蟹の爪が出てるし・・ それが 生け簀の淵を掴まって 脱走を心みているって感じだ・・。

私の指を近付けたら・・私の指を掴みそうになって ぎゃ~~! って感じになった・・。


毛蟹~~!それも かな~~りデカイ! こんなデカイ毛蟹って見た事ね~~ど~~! この半分のサイズってのを いつも見るし・・・。

 私がまだ高校生の頃・・・ 妹が 高校に合格したら何が欲しい? って 親に言われて・・ ”毛蟹” って言ったのを覚えている・・・。

でもって 妹が合格した時に 家族5人 一人一匹づつ皿出してもらった記憶がある。 

その時の毛蟹は黄金に輝いていて 今でも 鮮明に私の脳裏にその図が刻まれている。

毛蟹は高級であり 蟹の中でも王者各で 私にとっては 到底手に入らない高級な物と言う物となっている。 その毛蟹が 目の前でウジャウジャしているではないか!


市場の隅にカラカラに乾いた物が 何気に置いてあった・・。 どう考えてみてもこれが なんだか わからん・・・。 市場にいた おばちゃんに 「これなんですか~?」ってきいたら・・・
「これは ”かすべ” って言うの・・・ 北海道と同じ形をした魚だよ~~」 っておしえてくれた・・。

そういわれても 全然聞いたことないし・・ なんだべな~~? と 言うことで終わった・・・。


バスに乗って・・稚内のまたまた 端っこ ”ノシャップ岬” に行く事にする。バス乗り場に行くと・・・ 日本語が書いてあって・・・ その次に 英語・・・で その次だ・・ なんだこれ? と よ~~く見るとこれは やっぱ ロシア語だ~~! って事になるのだ・・・。

この辺は ロシアに近くて ロシア人の漁師が沢山くるのだそうな・・・。 

もしかしたら Putinが来て 北海道を戦略してしまうのかも・?! と ちょっと心配になる・・。


冷たい風・・・ 静まり返った家々・・・ 観光シーズンとは全く関係のないこの時期・・・。 店も全部シャッターをキッチリと閉めきっている・・。 雪もたんまり残っているし・・。
分厚いダウンコートを着てフードもシッカリとかぶり フードの紐も閉めると顔はもう目しか出ていない・・。 

そのぐらいにもしないと なんか凍死しそうに 冷たい・・・。

風に逆らって歩いていると 道路の向こうをなんか 動物が横切っているような・・・? なんだ?! あれは・・? と 思って 冷たい風にガンガン逆らって その動物がいたような所に近づくと…
お~~! 鹿ではないか!

逃げるかな・・? と オズオズと 鹿に近づくと・・・ それが 全然逃げない・・。 なんか草を食べているようだけど・・・ 私の足音を聞いて・・・ちょっと頭をあげて 私を見るけど・・ だけど・・
「なんだ おまえか~・・」 ってな具合で また 草を食い続ける・・・。

道路の向こう側を見ると なんと! ウジャウジャいるではないか!

鹿も人間に自分の場所を取られて困っているのだろうか・・。 やっと人間と鹿が共存しているって感じだ・・・。


ノシャップ岬まで行くと小さな水族館があった・・・ 寂れて・・・ ペンギンもアザラシも 刑務所って感じの小さな場所に押し込められ・・ 同じ地点で 長い事同じ動作を繰り返すペンギン と アザラシ・・ 全然 はっぴ~そうではない・・・ 今思い出しても なんか 辛い・・。

ニュージーランドで見る ペンギン達は 完全に野生にいるので のびのびとしているし・・ 人間に掴まって刑務所に入れられているって言う図はない・・。 

ノシャップ岬の水族館は なんか すごく悲しかった・・・。


で! これは又 違う魚・・・・。 で この魚の名前は ”かすべ” お~! これがあの乾燥した物体だったのか~~・・!

やっぱこの生きている魚が ミイラ化した姿になってしまったんだ~~ と思うと なんか やはり痛々しかった・・。



どこを歩いても びゅんびゅん吹く風は冷たく・・・ 目も 口も 頬も凍らせる・・・ 空もどんより・・・。 海はすぐそこに流氷が流れてきてもおかしくない程に 冷たい・・。


完全に死んでしまったかのような海岸端の一つの家からガンガンと煙が出ている煙突が一つあった・・。 で その家の近くにきたら・・中から 笑い声だの何やらたのしそ~~な声がわんわんと聞こえて来る・・・。

これは も~! 興味津々って事で 曇ったガラスの隅から中を覗いてみる・・。

「あ! 誰か覗いてぞ~!」
「ゆきちゃんだべ~~!」

と言う声が中から聞こえて来る・・・。 私・・(ゆきちゃんって 誰だべ・・?)

そしたら その窓のすぐ横のガラス戸がガラガラと開いて・・・おじちゃんが顔を出す・・。
「ゆきちゃんじゃ~ね~ど~~」 と言っている・・。 
「中さ はいれ! さみ~から 中さ入れって~!」 と私を誘ってくれる・・。

も~ 寒さに凍えて 凍死しそうな私だから モワッと暖かい空気が頬に触れたら・・・ へへへ・・ と言いつつ中に入る・・。

後から ビビッて後を着いて来たRogerにも 「早よ! 入れって~!」 とおじちゃん誘っている。

中では おじちゃん おばちゃん達が 手も休めずに 漁の網の修理やら 整理やらに余念がない・・。 

石炭ストーブがガンガンと燃え 椅子に新聞紙を乗せて 「ここさ 座れ!」 と Rogerに命令しているし・・。
Rogerは 恐縮しながらも ガンガン燃えている石炭ストーブのそばにニコニコして座ってしまっているし・・。

それから ひとしきり・・・ 「あんたら どっから来たの~~?」 「ニュージーランドって遠いとこだな~!」 とか・・・ ものすごいフレンドリーのおじちゃん おばちゃんに 凍死を救助されたって感じだった・・・。


この灯油タンクは この辺には どこの家にもある。 どんな小さなプレハブにも どんなデカイ屋敷にも まったく同じタンクが立っている。
これは 全員に重要な暖房装置なのだろう・・・。


凍死しそうな風に吹かれてやっと戻ってきたバス停・・・ バスがすぐ来なかったら 又凍死するべな~~・・ と心配していたら・・ なんのなんの! そんな心配はないのだ! キッチリと風をさえぎるプレハブの家がバス停に設置してあるのだ! すごい!
それに そのプレハブの横には簡易トイレも設置してあった・・。 お~~! これは又 完全完備だな~~と 感激!



駅の近くにあったカフェで シロップの瓶が ずらりと並んでいるのを発見! 今はシーズンオフだから 全部の瓶がいっぱいになっている訳ではないが・・それでも これが全部いっぱいになる 観光シーズンは すばらし~だろうな~~ と思った・・・。


横断歩道の押ボタンがある所に こんな物があった・・。 滑り停めとしてペットボトルに砂が入っているのが 何本も備えてあるのだ・・。 今はもう雪もほとんど溶けて・・ アイスバーンになって滑って転ぶって事はないので・・砂だらけになった空のペットボトルだけがいっぱい詰め込んであったが・・。

ちゃんと 一つ一つのペットボトルに紐がついてボトルの蓋もつけてあった・・。
北海道開発局は色々と細かく働いているのだ~・・・!


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