昔 私の宿に居た 若者が 私の60歳の誕生日パーティーの時に言った言葉
「もう 60年も生きて 十分でしょう!」
冗談とは言え・・やはり この言葉を思い出す度に 心が痛む。
言い古された言葉でもいい・・ 本心でなくてもいい
「長生きしてください」 って言われた方が 絶対に嬉しい。
60歳ってそんな歳なんだと思う。
今までは なんとか 若くありたい・・健康でいたい・・と頑張れば どうにかなる事だって 沢山あった・・が! 60歳と言う歳は たぶん 大きな節目で・・どうあがいても ”高齢”と言う域に入ってしまうのだ。
そして ”死に支度”の始まりなのだ・・。
残された時間は もう おまけみたいな物で・・一日 一日が貴重であり ありがたい・・と思いながら過ごすのだ・・。
彼は子供とよく遊ぶと言う事を言ってた事がある・・。 その時 私が 「子供って 一緒に遊ぶのって ものすごく大変でしょう? 同じ事何回も要求するし・・自分の思うようにならないとすぐ すねるし・・」 と・・ベビーシッター業を専門に3年やったことのある私は言う・・。
すると 彼は・・
「いや~ 子供がうざくなったら その子供を 思いっきり摘まめばいいんだよ・・親が見てない処でね! そしたら 子供扱うの簡単だよ!」
それを聞いた私は唖然とした・・。
彼って そういう生き方をしているんだ・・・。
ある外国の若い女性カメラマンが 子供の泣き顔だけを写真集に収めた。 そして その子供の泣き顔を撮る際・・子供にまず 飴を与える・・ 飴を楽しんで嬉しそうになった所で 無理やり子供からその飴を取り上げる・・簡単に泣き顔を子供は作ってくれる・・と言ってたのだ・・。
そして その事を聞きつけた 世界中の母親達は・・ 児童心理学の学者までを引きだして・・そんな事をしたら 子供の心に傷が着く・・と訴えたのだ・・。
が・・そのカメラマンは ”一切子供の心には傷はつかない”と反論した。
私が思うに・・どう考えても それは どんなに子供であれ・・心は傷つき・それは 将来まで引きづると思う・・。
犬猫だって 人間の裏切り行為で 立ち直れなくなったりするのだから・・。
もう一人の日本人の若い男の子で 私の宿を手伝ってくれていた子がいた。 その子は NZに移住したいので・・永住権を取得してずっと私の宿を手伝いたいと言っていた・・。
しかし・・私が永住権取得の事で 一生懸命になっている最中に 突如姿をくらましたのだ。
風の便りでは・・日本に帰ったとのこと・・。 そしてその風の便りにはおまけがついていた。 彼は又 どこかの店で泊りがけで働き始めたが・・ 即 また 姿をくらましたとの事・・・。
彼が言ってた言葉・・
僕が一番欲しいのは 頑丈なコンクリートで作られた部屋。 出入り口は小さくてもいい 金庫のドアのような頑丈な物。 窓も要らない。 そんな部屋が僕の理想の部屋。
完全に安心して眠れる部屋だ・・と・・。
それを聞いて・・私は 唖然とした・・ なんか ”病んでる”・・としか思えない・・。 それを聞いた時は 思った・・。
そして 彼が色んな所で いい加減な約束をして・・・ 気が変わったらすぐ行方をくらます・・と言った生活をしていたら・・そりゃ~ 毎晩安心しては寝れないだろうな~~・・ と 私は コンクリート部屋の話に納得が行った・・。
やはり 人間・・いつも 前向きの考えで 前向きの行動をし 楽しい事を考えて生きるのが 一番いいのだと思う・・。
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