https://www.youtube.com/watch?v=0PLvUlsW10w
最近 “寅さん”の映画にはまっている・・。
昔もたくさんのシリーズを観た・・そして いつも “い~な~ 寅さんの映画は” としみじみ思った。 そして 寅さんが亡くなって・・寅さんシリーズもおしまいになってしまった。
また 同じシリーズをツラツラ観ていると・・
あ~ この俳優も この方も そしてこの方も・・居なくなってしまったのだな~~と悲しい。
寅さんの最後の頃は 立っているのも苦しいのに映画を撮り続け・・座っているシーンを多くしたと聞く。
亡くなった時も・・次のシーズも決まっていたとの事・・ そんな事を想いつつ・・彼の若い頃のシリーズを観ると・・涙が出る程元気だ。
駆けたり 飛び上がったり 人と取っ組み合いしたり・・と ま~ 元気だ。 そして おいちゃん おばちゃん達も若くで 生き生きとしている。 さくらちゃんの若くてかわいい事!
そして 何本も 何本もシリーズを観ていて・・ 昔のように ただただ・・“いい映画だ~!” だけではなく・・なぜに こんなにも感動するのだろうか? と考えてしまう。
寅さんの映画に出てくる人は 自分の日常の回りにいそうな人ばかりなのだ。
みんな変わり映えしない・・同じ事の繰り返し・・そんな中でも嫌な事 不条理な事 色んな事にも耐えつつ それでも身を寄せ合って・・人から受ける 大した助けでもない事でも 人は胸を打たれて嬉しくさせてくれる。
そして立ち直って行く。
“青年労働者諸君!” と 寅さんがいつも言っている・・ 中小企業の社長は常に首つって死にそうだけど・・それでも生きている。
吹けば飛ぶような店だろうが・・ダメダメ人間だろうが・・ 時には財界・政界の社会のてっぺんに居るような人間でも・・それから 外国人だろうが・・ 人間は人間 みな同じなんだな~~ と 寅さんの映画では言っている。
みんな 苦しい事 悲しい事も抱えて生きている。 誰も スムースな安易な人生を送っている人は居ない・・。
それを 寅さんと 寅さんの回りの人間達がいつも 癒してくれて 元気を与えてくれる。
箸にも棒にもかからないような・・どちらかと言うと社会から完全に落ちこぼれていると世間が言うような寅さんが・・ どんな人の人生をも救ってくれて・・最後は 明るく前を向いて生きて行けるようになるのだ。
何をどう解決したのか・・? とは具体的な物はない・・ しかし! 寅さんは 必ず 彼の人間的情で・・ “この世はまんざらでもない・・とりあえず もう少し前を向いて生きて行こう” と言う気持ちにさせてくれる。
その映画を観ている私も “さ! もうちょっと生きてみようかな・・!” と言う気にさせてくれる。 それは 誰からみても どっからみても どうしようもない人間を演じている 寅さんが 元気に生きているんだから・・ と言うのがあろう・・。
たとえ 寅さんシリーズの役者さん達が亡くなっても・・あの寅さんシリーズを観る度に この “人を生かせる” と言う力は グングンと大きくなって行くように思う。
“寅さん映画”は 聖書の様な力のある愛情を 溢れる程 我々にあたえて続けてくれているような気がする。
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