2021年7月3日土曜日

人種差別 パート2

 Londonで 私がオーペアとして住んだのは その大金持ちジュウイッシュの若い夫婦の家。 

以前もそこの家では時々 他のオーペアを使っていたが・・家じゅうの棚 引きだし クローゼット パントリーすべての所に鍵がかかっていた。

が 私はそれは知らなかった。 ある日・・そこの奥さんが あなたが来てから 初めて・・物がなくならなくなった・・と言う。

私は彼女が何を言っているのかわからなかった・・。 つまり 彼女は常に 常に 全ての箇所に鍵をかける習慣があって・・ それを私が来てから かけ忘れる事が頻繁に・・。

そして かけ忘れたら大変! と思っていたが・・鍵をかけなくても いっこうに 何も盗まれない・・。

で・・彼女は 私のところに来て・・「鍵をかけなくてもいい生活って 素晴らしい! 初めての事なの!」と 目を輝かせていった。つまり 私は物を盗まないのだ! と言うのを発見して 喜んでいたのだ。 

以来 私はこの家で ものすごく大切に扱われた・・と言うか オーペアと言うより 大切な客の様に扱われたのだ。

奥さんは料理も何もできないで育った・・つまり 大金持ちのお嬢さんで育ち 全てはメイドがやってたので・・何もできない・・。

私が作ったランチを 「できたら 少し私 もらえるかなぁ~~」とオズオズと言う。 私は 「もちろん! だって この材料は全部あなたの家の冷蔵庫からなのよ~!」と言っても・・彼女はまるで 浮浪者がめぐんでもらえる様にありがたがって 私から受け取った。

料理のできない彼女はいつも 飢えていた。

私はミシンも何も持ってなかったけど・・手縫いで自分の服を縫って・・着て歩いていた。 それが そこの奥さんの目に止まり 彼女は私に彼女の服も作ってほしいと言い出した。

私の服はけっこう突飛だったかもっ知れない・・型紙がある訳でもなく・・デザインは自分の感覚で裁断して感覚で縫い上げた。でも それが 斬新で奥さんは高く評価してくれた。

高級ブティーックで買って来たドレスを 私に手直ししてくれ・・と頼んだ事があった。 手が震えて 鋏を入れるのが怖かった覚えがある・・。一歩間違ったら 私には弁償なんて絶対できない代物なのだ。

お金の無い私が買う布切れは 処分品の端切れが多かった・・。 でもその端切れは 元は とんでもなく高い代物で 庶民には手のとどかない 物ばかり・・。 

だって Knight Bridge つまり Harrods とかのある高級な物ばかりのある地区を 私はほとんど毎日うろついていたのだ・・・。

その辺にいると 世界のてっぺんの人達の生活が見えて来る。

そして その一角に Slone Squeir があった・・そこは 私は一日十でも いて楽しめたのだ・・。 私の服を作った 端切れの布は そこ Slone Squeirで いつも買っていた。

Kate Middleton が 出現した時 Slone Squeir Girl と呼ばれていたと聞いた時・・

”お~ わしも スローンスクエアガール だったべ~!” と思った・・。

んなこたぁ~ないのだけど・・その頃に 世界の中で てっぺんの世界 真ん中の世界 そして 下層の世界を たんまり見て・・そして 体験したのだ・・。

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