2015年10月1日木曜日

霧雨とサギ

霧雨の生暖かい風が頬に当たる・・・ついこの前までは 当たる風は針のように肌を突き刺し冷たかった。

ここ マルボローサウンドの奥まったAnakiwaと言う所は まるで 人っ子一人人影のない・・。静かだ・・・。真っ白な鷺が 霧雨の風に乗って舞っている・・。

まるで 紙飛行機の様にも見える。まるで リモコンのグライダーにも見える。 その内 アッと言う間に 海に向かってまっ逆さまにダイブする。

その切り替えは一瞬の内、波に激突するように水の中に消える。 しばらく出て来ないので・・死んでしまったのかな・・? とちょっと 不安になる。 が・・・ しばらくすると 羽をばたつかせて まるで 何もなかったかの様に・・また 空中に舞上がる。

何羽もの 鷺が 次から次へと 波へとダイブする様は まるで 戦争中の空中戦を思わせる・・。次から 次へと 波にダイブして行くと 何人も 何人も若者が 死んで行った時の事を思ってしまう・・。

特攻隊の人間魚雷に見えて仕方がない・・。

でも 元気に 羽をばたつかせて 飛び立つ様を見ると 安心する。

そして また よく飛ぶ 白い紙飛行機の様に風に乗るのを見続ける・・。

そんなこんなの 散歩は 自分の心をも 霧雨とサギ達が 洗ってくれているような気がする・・・。

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