2ヶ月弱 我が家に滞在した友人が日本に帰って行った・・。
彼女はしきりに 私への感謝の言葉を言い・・・彼女の生活が沢山活性化した・・としきりに述べ・・・。
しかし・・よくよく考えるに・・感謝しなければいけないのは 私の方なのかも・・? と気が付いた・・。
と言うのも・・私は 今までは 自宅には一切足を向けていず・・自分のビジネスの宿で 生活していたので・・ 自宅はもう 捨てたような気分でだった・・。
しかし・・・!
彼女の今までの20年間の老人介護の話を聞き・・・そして 自分の”終の棲み処” の事等を高齢化した自分と重ね合わせて考えると・・やはり 今の ”自宅” がいかに よい立地条件であるか・・。
それに 自宅は広い・・春と言う事もあり・・庭のたくさんの木々は目を見張るように花を咲かせ・・葉を膨らませ若葉が美しい・・。
八重桜は一つ一つがとても大きい花だ・・。 優雅な姿で色も濃い。
友人が これはお祝いの時の桜だよね・・? ってのを聞いて・・塩漬けにした・・。
お湯を注ぐと パッと湯呑の中で花が咲くのが楽しみだ・・。 桜の香も高いだろう・・。
しかし・・我等高齢で・・”お祝い事”に飲む ”桜湯”って使う事があるのだろうか・・結納もないし・・結婚もないし・・ ま~ 葬式で ”桜湯”を飲むってのも悪くないかな・・? と 二人で笑った・・・。
白樺の木も みるみる内に枯れたような枝についた固い芽がほころび・・若草色の葉が長い眠りから覚めて体を伸ばすように 伸びてきた・・。
我が家の裏にある大きな桜の木は もう 葉桜だ・・・。
植えてもないのに・・種で散り そして咲く花々が多い・・我が家の庭・・。
椿の木は何本も植えられ・・冬の寒い時期にやんや やんやと咲き・・・沈んだ気持ちも華やいでくる・・。 でも春到来と共に・・ほとんどの椿は終わりになる・・。
野菜畑もバンバン野菜を植えるべく土を掘り返す・・・。
沢山のフルーツの木も 実をつけるだろう花がむせかえる様に咲き誇っている・・・。
↓は林檎の花、我が家には3種類の林檎の木がある。
↓はキウィフルーツの芽。
かなりのお年寄りの木なので・・多分今年はダメかも・・?
グレープフルーツ
甘い!ので サラダにも・・デザートにも ママレードにもなる。
全部消費します!
友人が恋に落ちたクルミの木、 いとおしくて 剪定した木の枝の部分をスーツケースに入れて持ち帰った・・。
ん~~ん・・・わからん・・。
が! 私だってこの木はだ~~い好き!
と言うのも 膨大な数のクルミを毎年提供してくれる・・。
そのクルミの実は そのままでも美味。一度食べだしたら止まらなくなるほどだ。
そして クルミクッキー・クルミパウンドケーキ・クルミマフィン等にもなる。
友人が言ったので 初めて気が付いたのだが・・鳥の声がものすごくする。 我が家の庭の木々には鳥の巣が沢山あるのだ・・。
木の枝の剪定をしようと梯子に登ったら・・卵を抱いている親鳥が マンジリともせずこちらを睨んでいた・・。 木の剪定は断念・・。
それよりも 朝晩煩いぐらいに鳥達がおしゃべりする声に耳を傾けるようになった・・。 友人が言うに・・「小鳥さん達は何をお話してるのかね~~・・・?」。
本当に 耳を澄ますと・・鳥達は何をおしゃべりしているのかを考えてしまいそうな程に・・色んな事をたくさんおしゃべりしている・・。
自宅を処分する事は・・これらの小鳥達ともお別れすると言う事になる・・。
田舎に行かなくても自宅で田舎生活ができるのではないか・・・・。
そして 自分が高齢化したら ドンドンしんどくなり・・何をするにも気力も体力も無くなって行けば・・やはり 主治医もする近くだし・・救急病院もすぐ近くにあるのはいい。
26年も住み慣れたこの町は 私の生活その物になってしまっていた・・。
と言う事で・・田舎に土地を・・! と言う夢は 今は なんか・・夢の中の話になって来て・・いつになったらその夢の土地をゲットできるやも解らない状態だし・・。
ダラダラとこのまま 夢だけを追い・・歳をとるよりも・・とりあえずは この自宅の土地と家屋を ”終の棲み処”となるように改造するのが 先決! と言う結果が出た。
第二の人生の糸口が見つかった!
もう モヤモヤ・・イライラ・・鬱々・・と言うのは辞めて・・ 先に進もう~!
これも 全部 友人の来訪が 私の生活に一石を投じ・・大きな波をたたせてくれたのだと思う。
淀んでいた水が 急にさざ波と共に 動き出したような気がする・・。
感謝しなければならないのは むしろ私の方だ・・と しみじみと思う・・。