歳を取って・・体も動かなくなって・・ たくさんの管につながれて 生きながらえるのは 私はまっぴら!
なんにも延命処置なぞせずに 安らかに死にたい・・と長年思い続けていた・・それが! 覆された!
Youtubeで 山谷のドヤ街に住み着いた老人達の医者をやっている人のドキュメンタリーを観た。
その医者は 治療費も払えない・・健康保険も持たない人達 そして 日本の高度成長期を支えたい雇労務者達の高齢者達を診ている。
一人の老人は自分の住処から離れたくない・・・病院なんてまっぴら! と言う男性だけど・・その人は例にもれず 治療費も払えない・・そしてとうとう寝たきり・・そして 嚥下もままならず・・
そのうち誤嚥性肺炎を起こしてしまって 病院に運ばれてきた。 病院ではどんどん体力も失われ・・まるで 死人の様相になって来る・・。
その医者は とうとう管で鼻から食べ物を流す事を本人に説得する。
その老人に医者の説得は通じているのか・・?と 私は疑ったが・・はっきりと本人の意思はある。 しっかりと医者の目を見て・・医者の一言一言を理解しているのが見て取れる。
本人の大嫌いな 管で食物を流し込む処置は 一時の我慢で体力がつけば 自宅に戻れる可能性が高くなる・・と医者は説得する。
自宅に戻りたい一心の老人は 一時の我慢をする事を受け入れる、
管からの食物は 死者の様相から みるみる内に顔に光が出てきて・・言葉も発する事ができる・・そして 医者に “命の恩人”といいつつ手を合わせる。
アッという間に 口から食事ができる様になり・・歩いて退院して自宅にたどり着く。
自宅に座り込んで ものすごい笑顔をしつつ 「これが楽しみなんだ!」と言いつつ よたよたの手でタバコを取り出し 火をつける。
その時の笑顔は完全に死の様相は消えている。
肺炎を起こしたばかりなのに・・タバコ?!と思うが・・あの笑顔は輝いていて・・“生きてる!” と思わせる。
そして これが “生きる事” なんだ! と私に思わせる。
そして 管につながれるのも 満更悪くないなぁ~・・と 考えを改めるのだった・・。
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