2021年10月29日金曜日

11月の庭

我が家の庭にはたくさんの種類のオダマキが毎年咲く。
全部 従来この家の庭にあった物で・・年々種が散らばって 多くなって来る。
私は毎年 種を収穫して それを春になる前に植え付けるのだが・・そこから 芽が出た事は一度もない・・。
つまり 手を入れて増やした事はない・・。
本当は わんさか!と増やしたいのだが・。
Kiwi Houseのお客さんで あまりにもきれいなので・・種を貰ってっていいですか? と言って 自分で種を取って 日本に持ち帰り・・ものすごくたくさん芽が出て 増えてますよ・・
と言われた・・。
なんで 私は種から増やす事が出来ないのか・・?
いまだに 謎なのだ・・。







これは Foxglovesと言って 狐の手袋と言う名がついている。
花が咲くと 本当に狐さんがするミトンのような形の花が咲く。
これも 植えるという事はしたことがない・・種が散らばって 自然に咲くのだ。
根が残ってて・・そこから生えるのでもない・・。
一年きりの植物なのだ。
庭のあちこちに 予想もしない所に生えてくるのだ。

これも 昔から我が家の庭にあって・・種が散らばって増えて行く。
そして これは 根を残して 枯れた部分を切って置くと 翌年にはまた そこから新しい芽が出るという事もする。 結構生命力のある植物なのだ。

こいつはレモンの木。
去年買ってきて 一番日当たりのいい場所に置いたのだが・・全然伸びず・・。
だんだん 葉が落ち・・今年は 枯れ枝になって もう死んだのか~? と思っていた。
今日引っこ抜いて 捨てないと・・
と思って 近づくと・・なんと! 芽が出ているではないか!!
もう今の時期になると・・レモンの木は 普通は 葉っぱの芽が沢山出ていて・・葉も緑が濃くなり・・そしてつぼみをつけているレモンの木もたくさんある。
が・・我が家のこれは 枝が全部茶色になり・・葉っぱなんて全くつけず・・丸裸だったのだ。
しかし・・葉っぱの芽のあかちゃんが 少しついているのを発見!
様子を見ることにしよう・・。
引っこ抜いて 捨てるにはちょっと早い様だ・・。

紫キャベツを放って置くと・・こんな感じになるらしい・・。
なんか 美しい・・。

シルバービーツは冬中葉っぱをつけてくれて・・その葉がとても栄養があって・・ほうれん草の代わりに食べられるのだ。
でも 最近全然とって食べる事もせず 放って置くと・・なんかこんな感じになって・・結構芸術的に美しくなるのだ・・。

 

3年前の庭との比較

昨日この写真を撮る。
そして Facebookから この写真と全く同じアングルで2018年に撮られた物が出てきた。

今年は 温室の中でもまだ たくさん植物が芽を出していて・・にぎやかだ。
3年前に植えたルピナスの花も 今年は写真に参加。

種をたくさん 温室の横にばらまいたのが 今 びっしりと咲いている。
こうやってみると 少しづつ 庭の花が増えてきているのが うれしい。



2018年前は Rogerが温室を作ったばかりで 中には何も無い。 でも今と全く同じ時期に撮られた写真なので 咲いてる花は同じなのだ。
今よりもだいぶ少ないけど・・。

これから 毎年同じ時期に 同じアングルで 写真を撮って比較したら 面白いかなぁ~ と思っている。



 

2021年10月27日水曜日

ワクワク! 生きてる植物

私がこの家に引っ越して来た時には すでにあったゼラニウムの花を毎年愛でている。
枝を切って 根付かせて 私のやっていた宿の庭にもたくさん植えた。 そして毎年花を咲かせていた。

今は もうそれも無くなってしまったので・・今度は自宅の庭にはびこらせよう! と思っている。

数本 カットしてコップにさしていたら・・根が生えてきた!
がんばれ~! と声をかけたくなる。

これも同じゼラニウムの茎をカットしたもの。
根があるわけでもなく・・葉が付いていた訳でもなく・・・ただの茎。
それをコップにさしていたら・・ 茎から目を出し・・それが葉っぱになってきている。
この生命力は たくさん私に力をくれる。

白い髭のような根が伸びてくると・・”あぁ~ 生きたいのだなぁ~” と言うのを感じる。
ガンガン! 生きて!! と毎朝声をかける私なのだ。

 

おもちゃとは思えない!

こうやって 写真で見ると もっとおもちゃとは見えない。
昨日 フラッと入ったカフェで飾られていた車達。

ほんの30cm 40cmぐらいの長さの物だけど・・・それでも とても精巧にできていて・・私は食い入る様に見てしまった!


この重機のおもちゃが私の一番のお気に入り・・。
どう見たって おもちゃには見えない・・。
錆の入り方から もう今にも 重機の大きな音を立てつつ 唸りながら動きそうな勢いだ。
ピカピカのポルシェを見ても何にも感じない私
だが こういうのは 心がワクワクしてしまう程 魅せられるのだ・・。




 

Kiwi House ステンドグラス

もう10年以上前の話だが・・私の友人のご主人が ステンドグラスをやっていて・・その時に これを作ってくれたのだ。
本当にオリジナルの物で・・私のビジネスの宿に設置していた・・。

が・・私のビジネスも閉鎖して・・もう再開の目途もつかず・・ しかし・・このステンドグラスはしっかりと生き返った。

私の終の棲家となる自宅に設置したのだ。
毎日使う私のキッチンの窓に入れた。

その為 私は毎日これを 眺めつつ 台所仕事をする。
一生楽しめる素敵なプレゼント ありがとう!! Akiさん!!❤

 

2021年10月26日火曜日

無駄はいい事だ

 馬車馬の様に・・ただただ 突っ走ってきた人生だったなぁ~ とつくづく 最近思う様になった・・。

わき目も振らず・・とはこの事かもしれない・・常に 自分の希望、思う事、する事、購入するもの等に対して ”遊び” と言うか ”無駄”と言うか ”ゆるみ”と言うか・・そんな物は できるだけ省いてきた様に思う。

特に”無駄”と思う事は徹底的に省いてきた様に思う・・。 少しでも 無駄を作ったら ものすごい ロスとして後悔した・・。

しかし・・仕事を引退して・・100%自分の時間を持つ今・・色々考えるのだ・・。 無駄を作らない事 イコール すべてが消極的になってしまうのに気が付いた・・。

なんでも突き詰めて考えると・・ ”いや これは無駄かも・・?” と言う結論になる。

つまり 無駄なら やらなくてもいいか! 無駄なら 買わなくてもいいか!と いう結論になるのだ・・。

しかし・・100%が自分の時間になると・・ 突き詰めると・・生きている事すら 無駄なのではないか?! と言う事になる。

この世に生を受け・・滑った 転んだ の生活を 煩悩たんまりと入れ込んで生きてゆくのが 普通の人の人生なのだし・・。そうやって みんな生きている・・。

だから ”無駄”は いい事で・・ 無駄をする事によって 新しい何かが・今まで思っても見なかった事が 見えてきたりもする。

無駄から 新しい何かが また広がって 私の生活を豊かにしてくれるのだ。

野菜や 花を種から育てる作業は・・”野菜なんぞ スーパーで買った方がよっぽどきれいで安上がり” と言うのに・・たくさんのお金をかけて・・たくさんの時間と労力を注いで・・それでも さっぱり芽もです・・たくさんの無駄が出たりする。

それでも 懲りずに また最初から始める・・無駄を繰り返し・・繰り返しやっている内に 新しい生命の芽が ちょっとでも出て来ると 震えるぐらいの喜びを感じる。

何年も持ち歩いた 花の苗を何度も死にそうになりつつも 株分けをしてみたり・・切り枝をして増やしたり・・そんなこんなをしていると そこには 歴史があり・・私の人生と合わせて生きてきてくれる。

30年 連れ添った植物もある。 20年連れ添ったのもある。 それらは どうしても殺したくない。 私の人生の歴史に併用して生きてくれる・・。

欲しいな・・と思うものを買うのも・・今までは”どうせ使わずにゴミになるかも?” と思うと もう買うのをよしてしまっていた。

しかし 最近は欲しいのに 買えばいいのにと自分に言う。 そして買って無駄になったら それでもいいではないか? 私の人生の内で 何回も 何回も ”欲しい”と思い続けて買わなかったのだから・・ここで ”買う” ”自分の物にする”と言う事で 満足感が得られるのでは・・? 

無駄になる事のロスよりも・・長年 欲しいと思っていたフラストレーションを解決する方が 自分にとって いい事なのでは? と言う方向に考えが向くのだ。

そして その ”もしかして無駄かも?” と言う代物をゲットしてみると・・驚く事に・・なぜ欲しかったのかが よく見えて来る・・。 そしてそれは その物が自分の手元にある事で・・その”物”から 私のやりたい 新しい事が広がったりもする。

色々あるが・・例えば 料理の本なんぞ ネット時代に買う人がいるか?! とかずっと思っていたが・・きれいなグラビヤ付きの料理の写真の載っている本は 心をウキウキさせてくれる。

グラビヤ写真の 器や テーブル 周りに転がっている調理用品・・そして 花々とかも その写真にある・・。  時には 料理と一緒にインテリアも写っていたりする写真もある・・。

そこから また 自分でハーブを何種類も植えてみたり・・パーティー持ち寄り料理に凝ってみたり・・と 色々広がるのだ。

そして ハードコピーはネットと違って 消えない・・私の目の前にその料理の本を放って置くと 常に手の届く所にある。

ネットで見るレシピとは 全く違う物なのだ・・。

すべてが万事 こんな風で・・頭で考えるより 感覚で動く方が 生きるにいい事だらけだ・・というのに 気づく様になってきた今日この頃。

やはり 無駄な時間、 暇つぶしと言うのが 一番大切な事なのかもしれない。


2021年10月25日月曜日

ルバーブの収穫

ルバーブは昔から ヨーロッパでは 庭にいつも 植えられているのが普通。
そして それを 時々収穫して 調理して食べる・・。

だが 今では これを敬遠して もう 引っこ抜いてしまっている庭もドンドン出現している。 一言でいえば 古臭い物なのだ・・。

ばあちゃんがいつも作ってたなぁ~~ とほとんどの人が言うのが このルバーブ。

茎が赤くて この茎を食べるのだ。 ちょっと酸っぱいので 煮る時に砂糖を加えると デザートに使えるのだ。
ちょっと煮るだけで・・トロトロになるのがビックリさせられる。 全然筋っぽくないのだ。

私はこれに感動して・・ 庭にあった ルバーブの種を収穫し・・それを 色んな所に植えた。 Kiwi Houseの庭にも たくさん植えて・・いつも収穫しては デザートを作っていた。

もちろん 我が家の庭でも どんどん育つ。 食べるのが間に合わないくらい どんどん育つ。 だから冷凍庫にどんどん溜まる・・なので 頑張って 食うのだ・・。

甘酸っぱいトロトロの物は パイにしたり アイスクリームにしたり・・スムージーにしたり・・ヨーグルトと混ぜて食べてもいい。
色々食べ方も豊富だし・・生活には欠かせない物なのだ。


 

パーティー続き

一昨日のパーティーでは 30人ぐらい いや もっとかも・・?
コロナのせいで 普通定期的に行われているダンスパーティーは 全部キャンセル。
って事で 各々の責任の元で 個人的にダンスパーティーが勃発。
大体 持ち寄りパーティーになる。
これは 誰かが作った 手作りケーキ 春らしい美しいケーキなのだ。

みんな手作り そして デコレーションの花々は 自分の自家栽培の物。

これは 私が 昨日のパーティーに持って行った物。
これは パセリがグリーンに使われているが・・ 一昨日のパーティーのグリーンは パセリの他に レモンミント(草の様に茂りまくっているのだ)、 水菜の花が今咲き誇っているので それをたくさん摘んで飾った。

昨日のパーティーのホストはエンジニア。 
結構クライストチャーチ街中の有名な動くモニュメントを作ったりもする。

そして そのホストは狩りもするのだそうな・・。
自分でしとめた物。

そのホストが真ん中。
ダンスパーティーなのに・・男達は ガレージに集まって うんちくをたれている・・・。
手前の自転車に見えるのは 手作りオートバイ。
なんと これで 1000ccのエンジンがついているのだそうな・・。
ちょっと 恐ろしい。

そのエンジン。
こんなエンジン見たことないし・・。

色んなダンス仲間の家に招待されて・・いつもは 絶対見れない・・触れることの無い ダンス仲間の個人的な生活が見えて来るのだ。
そして 一人 一人が ビックリするほどの 才能や 能力を持っているのが 見て取れる。
ダンスで通じた人達だけど・・ダンスの他に 色んな事をやっているのが とても興味深い。
ほとんどの人は ダンスはほんの片手間で 他の事の方が一番の才能だったりするのが 普通だ。

プロ顔負けの ピアノ奏者、管楽器奏者、ジャズシンガー、 カメラマン、山々を歩き回って狩りをする、 トランピングやキャンプ、ガーデニング・・・と いつもビックリする。

言葉を3か国語を話す人も稀ではない・・。
ま~ ニュージーランドは移住人の国なので・・欧米からの移住人達は 特にヨーロッパからの移住の人達は 3か国語は 話すのは普通らしい・・。

と・・普通パーティーの苦手な私だが 人間に興味があるので・・結構楽しんでいるのだ。

 

2021年10月19日火曜日

庭日記 2021年10月

私のデッキの横に植えたルバーブの苗
お化けの様にわんさかと伸びている。
これは もともとこの土地に生えていたルバーブの種を取り それを翌年に植え・・・育ったのが たったの2つ。
だが! この二つが どえらくぶっとくて・・また 霜が降りる真冬でも もろともせず ぐんぐんと伸びるのだ・・。
定期的に収穫して 料理して冷凍して置く。
冷凍庫に溜まって仕方がないので・・ せっせと ルバーブスムージー ルバーブアイルクリームとかにして みんなにふるまうと消費ができるのだ。

ここにある緑は 全部 イタリアンパセリなのだ。
春だというのに 伸びきって 種をつける勢い。
これは雑草のごとく 種を散らし・・そこら中にはびこる。
雑草よりも強いかもしれない・・。
ってことで とてもきれいな緑だし・・放って置くのだ・・。
パセリが必要な時はデッキにでて 必要なだけ摘んで使う。
大体が パーティーにお呼ばれした時に ザックザックと切って 料理の周りにわんさかと積んで 料理を盛り立たせる役目をしてくれる。
 パセリはそんなに食える物ではないが・・ 体にいい成分が沢山あるとあって・・ 頑張って ディップに刻んでいれたり・・サラダドレッシングにみじん切りしていれたり・・
肉を煮込む時に わんさかと入れて煮込んだり・・・相当に贅沢に使っている。

なんか見た目は おいしそうだけど・・。
デッキのすぐそばに おびただしく生えたキノコ・・。
でも キノコは怖いので 食わないでおこう・・。

去年 Rogerが かわいいチュウリップの鉢植えを買ってきて・・満足げ・・。
だけど・・すぐ花は終わると・・Rogerは その鉢植えには見向きもせずに ほったらかし・・。
私は かわいそうな枯れたチュウリップの球根を出して 今年土に植えたのだ。
そしたら また かわいい黄色い花が咲いた。
もうこれは 私の物。
毎年 球根が増えて・・毎年花を咲かせるのを楽しみにする私なのだ・・。

春菊はすごい! 霜が降りる真冬でも きれいな緑の葉をガンガン茂らしてくるのだ。
日本で真冬に鍋をすると この香り高い春菊が登場するが・・その訳がよく解った・・今日この頃。
春菊は真冬に強いのだ! と言うのを発見! そして 放っておけば・・種が散り また 翌年その近辺に 春菊が出てくるのだ・・。
まぁ~! とんでもなく便利な野菜なのだ。
さっと湯がいて・・お浸しに。
そのまま 刻んでサラダに入れてもおいしい。
私一人では 食いきれないのだ。

初挑戦のそら豆。
こいつは 種を5cmの深さに植えて・・発芽する時の迫力はすごい! まるで 音を立てて爆発して来るような感じで頭をもたげてくる。
同時に私の心もワクワクして来る。
生きてる!! と感じる。

ズッキーニの発芽もでかい!
もうすぐ ちゃんとした所に植え替えないと! と焦る。
植物は動物とは全く違う・・と思っていたが・・犬猫を飼い続けている私にとって・・植物も なんか 物を言うし・・ケアだって・・ちゃんとするのと しないのとでは 全然違う。
目が離せないのだ・・。 そして 私に あれも これもやれ~! と言って来る。
すごく忙しいのだ。


これは オクラの発芽。 去年も種から植えたが・・あまり大きくならず・・実も ちっこいのが 数個できて・・それ以上デカくならず・・ なぜか それで終わってしまった・・。
今年は ふかふかの土にしてあげて・・根が深く伸びる様な環境を作ってあげよ~! と思っている。

すべては トライ あんど エラーで 全く持って簡単には行かないのだ・・。
苗を買ってきて・・育てるだけなら簡単かもしれないけど・・やはり 私は種から植えて 実らせてみたい。
全く同じ種で 全く同じ環境でも 発芽は全然違う・・。
全く同じ発芽したものでも ちょっと植える場所がずれるだけでも 育ちが全然違うのだ・・。
世のお百姓さんは すごい! と思う・・。
私は絶対にお百姓さんにはなれないと確信する。
天候で全滅ってな事があれば・・落ち込んで 生きて行けないくらい打ちのめされるので・・。
趣味程度で抑えておかねば・・。

ちっこいプランターなのに・・すくすく育って実をつけて・・赤くなってきている。
でも これは失敗だったかも・・植えたプランターがあまりにもちっこい。
今年はもう植え替えもしたくないから これで放って置くけど・・来年はでっかい場所に 大々的に植えたいと企んでいるのだ。

スーパーでネギを買ってきたら 白い所と髭の根は料理に使わず・・必ずすぐ外のプランターボックスに植える事にしている。
どんどん伸びてきて・・今では 買う必要のない程 たくさん伸びてきている。
あまり多い時は 摘んで 刻んで 冷凍庫に入れて置くと 納豆やみそ汁に入れて・・かなり重宝するのだ。

エンドウ豆は おいしい! 私の大好物なのだ。
にょきにょきと発芽してきたので・・ 大きな場所に植え替える必要がある。
今の所大きな場所がないので・・ でかい木のプランターをたくさん作成して 土を買ってきて 植える作業が必要になってきた。
やることが山ほどあって・・いそがしい・・。



オダマキは 22年前にこの家を買った時からあった・・。
そして 毎年咲いてくれる。 色んな色や形があって・・美しい。
これも 種を回りに散らして 増えてゆく。
田舎の土地に たくさん移植して たくさん増やしたら 壮観だろうなぁ~~。






 

2021年10月15日金曜日

歳を取ると延命にしがみつく

 歳を取って・・体も動かなくなって・・ たくさんの管につながれて 生きながらえるのは 私はまっぴら!

なんにも延命処置なぞせずに 安らかに死にたい・・と長年思い続けていた・・それが! 覆された!

Youtubeで 山谷のドヤ街に住み着いた老人達の医者をやっている人のドキュメンタリーを観た。

その医者は 治療費も払えない・・健康保険も持たない人達 そして 日本の高度成長期を支えたい雇労務者達の高齢者達を診ている。

一人の老人は自分の住処から離れたくない・・・病院なんてまっぴら! と言う男性だけど・・その人は例にもれず 治療費も払えない・・そしてとうとう寝たきり・・そして 嚥下もままならず・・

そのうち誤嚥性肺炎を起こしてしまって 病院に運ばれてきた。 病院ではどんどん体力も失われ・・まるで 死人の様相になって来る・・。

その医者は とうとう管で鼻から食べ物を流す事を本人に説得する。

その老人に医者の説得は通じているのか・・?と 私は疑ったが・・はっきりと本人の意思はある。 しっかりと医者の目を見て・・医者の一言一言を理解しているのが見て取れる。

本人の大嫌いな 管で食物を流し込む処置は 一時の我慢で体力がつけば 自宅に戻れる可能性が高くなる・・と医者は説得する。

自宅に戻りたい一心の老人は 一時の我慢をする事を受け入れる、

管からの食物は 死者の様相から みるみる内に顔に光が出てきて・・言葉も発する事ができる・・そして 医者に “命の恩人”といいつつ手を合わせる。

アッという間に 口から食事ができる様になり・・歩いて退院して自宅にたどり着く。

自宅に座り込んで ものすごい笑顔をしつつ 「これが楽しみなんだ!」と言いつつ よたよたの手でタバコを取り出し 火をつける。

その時の笑顔は完全に死の様相は消えている。

肺炎を起こしたばかりなのに・・タバコ?!と思うが・・あの笑顔は輝いていて・・“生きてる!” と思わせる。

そして これが “生きる事” なんだ! と私に思わせる。

そして 管につながれるのも 満更悪くないなぁ~・・と 考えを改めるのだった・・。 

2021年10月5日火曜日

毎年の嬉しい訪れ

八重桜 毎年毎年 艶やかに咲く。
でも 毎回 心を奪われる。幹がどういう訳か ここ数年 少しづつ 腐って来ている。
やがては 死ぬかな。 あと何回この艶やかさを観れるかな と 思いつつ。


このりんごの花も 着物の柄 それも 若い女性の着物の柄かな?
毎年同じく 同じ時期に 咲き誇る。
でも この咲き乱れる様子を見ると 私も生きてる と言う感じにさせる。
多分私より このりんごの木の方が長生きするのだろう とおもう。

私が居なくなっても 他の誰かが私と同じ気持ちで愛でてくれると嬉しいな。