病棟のシャワーから自分のベッドに戻ると 知らないばあさんが私のベッドに寝ている・・。 堂々と寝ているので・・一瞬 自分が間違えたのかな・・? と思うが・・・
もう 5日にもなる私のベッド近辺は ホームレス的にゴチャゴチャになり 巣のようになっている・・。
その巣の真ん中にこの新入り・ええとこの奥さま的ばあさんは横になっているのだ。だから これは 私の巣であるのを私は断定する!
私が「これ 私のベッドですが~・・」 とええとこの奥さま風のばあさんに言っても・・・
「なにいってんの! あなたが お間違えになっているんじゃございませんか?!」てな顔をして ベッドの中でじっとしている。
私は・・・ん~~・・・とりあえず ここは あんたんとことちゃうので このばあさんを どかさないと・・ って事で・・ 私が 腕をさしのべると・・!
ここですよ! よたってしまったばあさんの”性” って言う奴・・。 ヨタヨタしてると 病院では もう みんなが 手を差し出してくれるから 何をするにも すぐそれにしがみついてしまう習性ってのがついてしまうのである。
例え 以前は・・・ ”いや! 自分でやる” と言う独立精神って奴で生きていたとしても 介護施設的な環境に入ったとたん! そんなのは 速効 微塵もなく 消えて無くなるのである。
と言うことは 私が私の腕を彼女に差し出すイコール 彼女は反射的に私の腕にしがみつくのだ。 そして 後は簡単 そのばあさんを 私の隣のベッドにいざなう。 そしたら・・やっと彼女は安心して にっこりしていた・・。
ふ~・・・だけど・・病院って所は ま~色々あるな~・・ と思っていたら・・まてよ~~・・・もしかして・・ここって アルツハイマーの病棟? って事は 私もアルツ? 自分で自分がアルツってのを知らないだけ・・?
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