2015年1月9日金曜日

大阪 釜が崎(アイリン地区)


長い長い旅の費用を切り盛りするのは大変な事だ・・。
たとえ日本は物価が高いとは言え・・・宿の費用に妥協するわけにはいかない・・。
安いのは あるのか・・? どこまで 安いのがあるのか・・? と ネットとにらめっこをして・・ゲットしたのがここ!
1泊二人の個室で二人で 2400円
アイリン地区。

昔 高度成長時代に田舎から出稼ぎにやって来た土方の人たちが住み込んだ地区。 その頃の住み処は ヒドイ所だったようだ・・。

タコベヤと呼ばれ・・ただただ 寝る為のスペースだったらしい。 その内 高度成長は終わりを告げ・・職は少なくなる一方・・つまり収入も途絶える。

田舎から出稼ぎに出てきているお父ちゃん達は 重労働から酒浸りになったり・・ギャンブルに溺れたり・・結局は仕送りもできなくなり・・そして 田舎の家族とも離れ・・寂しくここアイリン地区で 老後を過ごす老いた男達の町である・・。

今でも この辺りで見る人と言えば 男しかいない・・。

普通町と言えば 色んな若者が闊歩しているが・・ここだけは違う・・普通の人がいないのだ・・。

大阪を地元として・・関西をよく知る人たちは 私が アイリン地区に潜伏しているのを知って・・「悪い事は言わない・・すぐさまそこから出るのだ!」と言った。

我等が取った宿は そびえるように高いビルのホテル。 レセプションは普通のビジネスホテル。

だが部屋は 3畳の畳部屋。 2組の布団も重ねるように敷かないと いけない・・。
しかし ちゃぶ台はある・・テレビもある・・セントラルヒーティングで 常に心地いい温度に設定されているのだ・・。

寝具も清潔なシーツで臭くもない。 布団は煎餅ではあるが・・セントラルヒーティングのせいで ちょうどいい加減だった・・。

騒音もなく 個室だし・・・長旅の疲れを癒すのに最高の宿だった。

シャワーは100円コインを入れて5分。 3枚の100円玉を用意して挑んだが・・ふんだんに熱いお湯が出て・・5分で十分の量だった。 
それで ちゃんとシャンプーができたのだから すばらしい~のだ。

シャワーは24時間自由に浴びれる。
しかし 風呂だって 銭湯より小さいサイズだが・・清潔なのが設置されていて 夕方から夜まで使用可能。それは無料なのだ・・。

キッチンもある・・がキッチン用具は何も置いてない。 
料理をする人は一切いない。 インスタントラーメンを作る人ぐらいの物だ・・。

それもそのはず 激安スーパーがすぐ近くにあって・・炊きたてのご飯が100円他 おかずもありとあらゆる物がある。 500円も使えば立派な食事が出きるのだ。

後で妹と姪が二人で我等に会いにやって来た。 我等の隣に部屋を取った・・ちっこいちゃぶ台を二つ並べて・・我等の3畳の部屋で 宴会をやった。 激安スーパーからの食い物で 豪華な宴会になった。

この宿は 日本人より 外国人が多いかも・・? つまり 激安宿をネットで見つけてやって来るやから用のホテルなのだ・・。 よって すべて英語での説明書だってあるのだ・・。

エレベーターとかで出会う人たちは ほとんどが アジアの外国人だった。

朝御飯を求めて・・宿の近くをうろつく・・。 この食堂もまた 激安! そして焼き魚は 自分で選んだのを食堂のおじさんにやると彼が焼いて持って来てくれる・・つまり焼きたてなのだ!

納豆だの・・熱々ご飯だの・・味噌汁・・ちょっと豪華に豚汁にしてみたり・・ とま~~ 高級ホテルのバイキング朝食は ずっと前に調理したのが そこに置いてあって・・味も落ちまくっている・・。

が! ここは違う! すべてが台所から調理されたばかりのが テーブルに並ぶのだ・・。 寒い気候では最高のごちそうなのだ・・。

朝から ビールを飲んでいる人もいる・・ある中? いや~ 夜十働いていたから 今彼が食べているのは 夕食かもしれない・・。 彼は疲れて これから寝るのだろう・・。

デカイどんぶりで食べた 豚汁のうまかったこと! 焼きたてのサンマもうまかった! 豪華に食べても 500円とか600円。

ニューだけ見ても なんか ワクワクするのは 私だけか・・・?

古い雑居ビルのにたたずむ 焼き鳥屋は 今でも現役なのだ・・。

宿のネットは 超高速で 常にサクサクだった・・・。

近くの駐車場で見た・・クランク! 車が動かせなくなっている・・。 こんなシステムは見た事がない・・。

つまり 超過料金を払わないと・・自分の車は動かないようになっているのだ・・。

誰がこの塀に空き缶をくくりつけるのか・・? 不思議だ・・。 これはタバコの吸い殻入れになっている。 そして ちゃんとたくさんの吸い殻が入っているのだ・・。

どこで手に入れたのか・・? タッパーに入った食べ物で食事をしていた。 本当にこの辺りは 膨大な人数のホームレスがいる。

私のセントラルヒーティングのある宿の部屋から ガード下にすむ人たちの延々と続く住み処を見ると・・ちょっとため息が出る。

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