今泊まっている宿は激安宿・・1泊一人千2百円・・個室・・ でもって 風呂だってある・・。 無料。 で 石鹸だって着いている。
旅の間じゅう 手拭いサイズのタオルを2枚、 一枚はバスタオルの代わり、もう一枚は足拭き用。 足拭き用タオルって旅の間はすごく重要。 シャワーから出てすぐ濡れた足でサンダルとか履きたくないし・・。
その他は石鹸、シャンプー、リンス、かかと擦り、垢擦り布(手の平サイズ)をずっと持ち歩き・・安宿のみなので・・・それは 常に必需品・・。
日本に来る前に ”日本じゃ~ どこに行っても風呂グッズは設置してあるし・・ もう全部不要かな・・?” と思っていたが・・ もしかの時に! と持っていた。
やはり 予想は的中! 激安宿には 絶対必需品だった・・。
行ってみると 銭湯の風呂の半分ぐらいの大きさ・・洗い場は二人分しかない狭い物ではあるが・・ なんせ 他に誰もいない・・。
もうもうと湯煙の上がる風呂場 そして 湯船の中にはたっぷりの湯・・その中に冷えきった体を沈めると・・うをぉ~~・・ えぇ~~湯じゃ~~・・と唸ったのだ・・。
なんせ 今まで実家の家にいたが・・一軒家だからか・・ 老朽化した家だからか・・その寒さと言ったらないのだ・・。
いくら風呂に熱い湯を入れても・・湯からでたトタンサブ!! 湯に浸かっていると暑くなる・・が・・やっぱ 湯船から出ると寒い!のだ・・。 我慢して チャッチャと体を洗って又湯船に浸かる・・でも やっぱ 暖まらない・・ もう仕方がないので・・湯船から急いで出る。
そして脱衣所で服を着る間もさぶ!! 廊下にでたら・・ もっと寒い! 部屋に行っても凍てつく寒さ・・。なんせヒーターがぶっ壊れているのだ・・。
布団も煎餅布団で・・スースーする・・。 何枚も重ねても いっこうに体は暖まらない・・。 日本についてからも そんな毎日だった・・。
激安宿の風呂に話をもどそう・・。
それから1時間以上も風呂に入っていた・・垢を擦ると・・いくらでも出て来る・・かかとを ナツメグとかを擦るようなチッコイ大根おろしのようなので ガリガリと擦る。
なんせ かかとは干からびた鏡餅のようになってるし・・。 根気よく擦っていると だんだん垢が磨れて来る・・・。 で ドンドンかかとが ツルツルになって来る・・。
摩れたかかとの垢は ドンドン山のように収穫出来て 最後には 大根おろしのような物が大さじ山盛り一杯とれたのだ・・。
も~~目にみえて かかとの垢が取れるので・・ 面白くなる・・。 結果 両かかとはツルツル!
指の腹がシワシワになるのはもちろん 最後は手の平全体がシワシワになるほど ふやけてしまっった。
皮膚をちょっと擦ると 垢がゴロゴロ出て来る。 私は垢擦りの布(絹だがとても荒い目の布)これを7ヶ月の旅の間じゅう手の平サイズに小さく切って回りを縫ったのをもちあるいた・・。
で シャワーの度に その荒い布でゴシゴシと擦っていたから 垢なんて 全然溜まってないと思っていたが・・・ そんな事はない・・。
やっぱ シャワーでは絶対に出てこない垢が出現! 日本の風呂はいい! 体の芯まで暖まるし・・。って事は シャワーでは絶対にふやけない肌が 風呂では 完全にふやけるようだ。
安宿の風呂は大阪御堂筋線とJRの交わった角に立っている・・よって 電車の音がひっきりなしに聞こえる・・・ がたん・・ごとん・・ と 湯船に浸かって・・耳を澄ますと聞こえて来る・・。
電車の中で疲れきって仕事を終えた人々の事を思う・・。彼らの肌は汚い空気にいっぱいのバイ菌と汗等がネットリと着いているんだろうな~~・・。
こうやって たっぷりの湯にふぅ~わ ふぅ~わ 浮いている自分はなんと幸せなんだろ~・・と思う。
湯の中で暑くなると・・湯船の外に出て 湯船の縁の狭い所に横になる・・冷たいタイルが心地よい・・頭の中が空っぽになって・・ 外から来る街の喧騒にだけに耳と脳みそを集中する・・・。
こんなに長いこと 風呂でゆっくりできたのは いつだっただろうか・・。
湯から出る頃は 体全体の肌がキコキコになり・・外の冷気に当たると もっと気持ちがいい・・。 セントラルヒーティングの効いた部屋に戻ると 汗が吹き出るくらい 体の芯まで暖まっていた・・。
やっと 日本にきたんだな~~・・と思った。
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