2015年1月10日土曜日
日本 風呂2
今だにあいりん地区に潜伏しているわたし。
今までの宿からは 満室って事で 追い出され・・チェックアウト朝9時と言う時間に大荷物を ゴロゴロと引っ張りつつ 今の宿に来る。
この宿は前と同じような部屋だが・・ なんと! 銭湯券が付く! つまり無料で銭湯に入れるのだ・・。
いつも銭湯の前を通る度に 一度は入らねば・・と思ってばかりいた時だったので・・ヤッター! と言う心境。
暗い夜道には やはり男性老人が そこらここらに居て・・めずらしそ~~に私はジロジロ見られる・・。 最初はタランタラン歩いていたけど・・ ちょっと怖くなって・・早足になる・・。
風呂屋の番台を過ぎて風呂場に入ると すぐ手前でシャンプーしていたばあさんが 半分目を開け 私を見上げる顔はまるで般若の面。
こわ!! と ビビリながら・・ ばあさんと一番離れた所で体を洗う・・。 ってか このお湯 さすが 女湯とあって・・ がら~~んとしている・・。
相撲取りではないのか?! と思うような大女と 般若面のばあさんしかいない・・。
湯船に入ると・・熱! ちょっと熱すぎる・・。 熱いのが気持ちいいかも・・? と思っていたが・・というのも25年間 時々行く ホットスプリング・・つまりニュージーランドの温泉のぬるい事! もうちょっと熱くせぇ~や~~! と怒りたくなる程・・ぬるい・・。
日本の湯は熱いから いいどぉ~~! と意気込んでいたが・・やっぱ・・・熱過ぎる・・くじけて・・ジャグジーの方に行く・・。
ここは 案配がいい。 で 壁にあるボタンを押すと 背中辺りからジェット湯が噴出して来るではないか!! それが又 どえらいジェット噴射で・・鉄棒の取っ手を捕まえていないとすっ飛ばされそう・・。
えぇ~~具合にジェット噴射は背中を揉んでくれる・・。 腰をもっと沈めると肩辺りを揉みほぐしてくれる・・。
両耳を塞いで・・頭をもうちょっと沈めると・・ジェット機が頭上スレスレに飛んでるような爆音がする・・。その爆音を聞きつつ 肩の揉みほぐしに恍惚となる・・。
そうこうしていたら・・ 般若面ばあさんが 湯に入って来て・・「あ! 熱! 熱!」と言いつつ 頑張って湯船に体を沈めようとしている・・。
ニコニコしながら・・私に 「おねえさん 気持ちいいから こっちの湯船にはいり!」と言う・・。 私が 「熱いっしょ?」と言うと 「いやいや・・慣れるて! ちょっとしたら すぐ慣れる!」と私を誘う・・。
般若ばあさん 突然優しいばあさんに変身! それに そのばあさん あたしと同じぐらいの歳なのに・・”おねえさん” とは・・。 ま~ それもここら辺では 相手を尊重する言い方なのかも知れない。
長湯して出たら さっきの 般若面ばあさんからニコニコばあさんに変身した人は エプロンをして脱衣場で働いていた・・。 「湯~ どやった?」とニコニコして訊くので・・「え~湯でした! この湯に住みたいわ~」 って言ったら・・そやろ~と言ってニコニコ・・・。
「おばちゃん ここで働いてるん?」 って言ったら 「そ~や でも ユックリ湯に入れんのよ~ これ(と言いつつ 親指と人指し指で丸を作った)もらわな な~~・・。」と笑った。
「あんた 遠くから きたん?」 と言うから 「え~ ま~」って言ったら・・ 「あ! えべすさんやから 仕事できなさった~?」 と言う。
ん~~えべすさんと 仕事とどう関係あるのか・・?? わからん・・。
「ただの旅行です」 って言ったら 「え~~な~~!!」とニコニコして言ってた・・。
あいりん地区のばあさんは 怖くもなく すごくフレンドリーで優しかった・・・。
銭湯で体の芯までホッコリ! ニコニコばあさんとの出会いで 心の芯までホッコリ!
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