2021年2月25日木曜日

安心して年を取る

 日本の寝たきり老人の多さは 欧米に比べて ものすごく多いらしい。 そして 単に日本人の寿命が異常に長いの理由は 結局 寝たきり老人が多い為に 必然的に寿命が長い・・・ということで なんか 手放しで 喜んでいいのやら・・。

と言うにも もうすぐ70歳に手の届く自分が いくら日本人で 寿命が長いから あと15年はいけるかな・・? とか思っても・・寝たきりの状態で 生きてはいたくないなぁ〜 と常に思う。

こちらで Quority of Life と言う言葉をよくきく・・つまり 質のいい生き方・・つまり 寝たきり状態で生きているのでは意味は無い・・と私は自分の事はそう思う。

とりあえず 自分の食べる物は自分で食べられて・・・自分でトイレに行けて・・自立した状態で生きているのなら 生きている意味があるかな・?と 常日頃思うのだ・・。

人に食べさせてもらって おむつをしつつ・・人の人生をも狂わせる程の厄介をかけてまで 自分が生きながらえて その意味があるのか・・? と思うと・・そうは思わない・・。

病院でも 食べられなかったら 食べ物は胃に管で入れたり・・人工呼吸機をつけたり・・。 それは 体自体が生きる事を拒否しているにも関わらず 無理をして生かされているし・・。

ある医者が言っていたけど・・無理して肉体を生かすようにすると 本人はとても苦しむのだそうな・・。

私は ここニュージーランドに30年以上生きて・・犬・猫を数匹飼い・・その猫ちゃんや 犬ちゃん達と 15歳・16歳になるまで一緒に生きて 最後は天国に見送った。

犬・猫は 生きる力がなくなって来て 死に向かうとひとりでに認知して・・人間から 世間から身を隠そうとする習性がある。

頑固にベッドの下に隠れて 出てこないとか・・猫は 遠くに一人で行ってしまって帰って来ないとか・・でも その死骸は決して人の目に触れない・・とか・・。

そして ニュージーランドの獣医は 無理して生かすということはしない。 いくら医療費を稼げるとしても 動物がこれ以上無理して生かしておくと 苦しむという線を知っている。

そして 飼い主に安楽死を勧める。 最初 安楽死を勧められた時はショックで どうしていいかわからなかったが・・動物が苦しむのだ・・ その苦しみを 飼い主の勝手で長引かせる事は動物にとって 拷問である・・と言うのに気がついて・・安楽死もいい事かも・・? と 思える様になった。

もう立つ事もできなく・・食べる事も拒否し・・長い事獣医にかかって・・これ以上の治療はなんの回復方向へには向かない・・となると 犬猫にとって その時から 拷問になるのだ。

早く 動物の希望の合わせて 楽にして上げる事が愛情なのかも・・・? と思う。

そして それらの自分のペットの死に直面してから かなり現実的に自分と言う人間にも当てはまる・・と思うようになった。

苦しい思いをして 他人に厄介をかけて 回復の無い状態で 延命措置をしても なんの意味がある事だろう。

ニュージーランド国も今度安楽死が容認され 今年の11月から施行される。

自分に間に合ってよかった! これで 安心して 年を取れる・・・。

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