人種差別は今でも 歴然と 世界中に存在する。
ずっと 過去 50年あまり 白人の多いところに 自分の身を置く事になって・・でも・・私の感じるこの差別感は 自分の僻みだろう・・と思うことにして・・ 前向きにしか考えないように 努めてきた。
しかし 偽善も含めて 歴然と存在することは否めない・・半世紀を経て そう思わずにはいられない。
安宿を経営して来て30年以上 その中で 私の安宿は どんなに 有色人種の拠り所となった事か! もちろん 白人でもたくさんの方が 利用して下さり・・多くの有色人種の中でも 楽しく過ごした方もいた。
Booking.comのスタッフの方が 常々 私の宿は有色人種が気軽に泊まれる宿と言う特色があるので そのユニークさで 行くことが 宿を続ける意味だろう・・とおっしゃいました。
もちろん いわれるまでもなく それを意識していた私だ。
世界を旅する私は 高級宿はもちろん 若者の集まる バックパッカーと言う宿でも 白人が我が物顔で どうしても有色人種の肩身を狭めて ひっそりとしているのに気づかない訳には行かない。
私が車を買うのにも 金の臭いをプンプンさせると スムーズに行く・・と どんなに人にアドバイスされた事か!
私が空港チェックインカウンター イミグレーションで どんなにか犯罪者扱いをされた事か!
私は過去50年の間に 差別する人を瞬時に嗅ぎ分ける技を身につけた。会って解るだけではなく 電話の応対も瞬時に感じる事ができる。
私は ずっとそれを自分の僻み根性だ・・と 自分に言い続けてきたが・・もうこの年になって・・ 半世紀もこれを経験し・・半世紀の間 自分と同じ臭いを嗅いで来た 有色人種の友人達からも 私と同じセンサーを持ち合わせているのも 知った。
どんなに周りが・・高い買い物をする時は金持ちのフリをしなければ 相手にされないのは確かでしょ? 嫌な目にあいたくないなら 金持ちの服装をして 高級なものを身につければいいでしょう! と 言われ続けてきたが・・ 私はそうする気にはならなかった。
と言うのも 半世紀の間・・素の自分を出しても ”同等の人間として”扱う人間もいると言うのも 体験してきたからだ。
でも そんな人は 何千人に一人ぐらいかもしれない。
私のそんな人を見分ける ソートアウトのセンサーは 只々 素の自分をさらけ出す事だ。
昨日 今まで買おうとしていた不動産についていた買い手が購入を諦めたと 不動産屋が私に言って来た。 というのも その不動産屋の白人女が 最初から私を見るなり 鼻で笑っていた。 つまり あんたに買えるの?的態度。
その不動産を買うのは私なのに・・私の横の夫(白人)にドンドン話しかけて 詳しい情報もドンドン夫に提供して来るその不動産屋。
その不動産にオファーを出した買い手が買えなかったた為 次に可能性のある私に連絡をして来た。 が あくまでも 上から目線で ”あんた 何がわかって この不動産を買えるの?” 的言い方。
EQCで揉めて 家の保険が取れなくなって・・とま〜 不動産屋は 完全に売れなくなった物件を抱えて 私に説明をするが・・私の脳みそでは何も理解できないだろう・・的な物言いをする。
私が ”うるせぇ〜〜 売れない物件なら 私が買う!” と徹底的に言葉は最高ポライトにして だが 声は大きく 威圧的ないい方で・・ケツをまくる私。 ”とりあえず その物件情報を提供しろ” と言うと そのおばさん不動産屋は 突然平身低頭になった。
瞬時に上下の位置が逆さになった。こんな輩は巷にゴマンといる。 ここニュージーランドで私はそんな輩とやりあって来て30年。
また 別の不動産だが・・私が買うと決意した物件の不動産屋にアプローチしていたら・・どういう訳か私の夫が弁護士だと言うのを嗅ぎつけて・・直接夫に話をしにいった不動産屋がいた。
その不動産屋は 私では話はできないと踏んで 弁護士の夫のオフィスに押しかけて行ったらしい・・。 夫は 妻の買い物だから妻と直接話をしろと その不動産屋を追い返した・・。
私は車や 不動産の購入には ケツをまくらないと 相手にされないのが常。最初から優しくポライトに接するとまるっきり相手にされない。
高級レストランでも 私の発言権はない。 夫に全てのサービスが移行し・・私の発言は完全に無視される。 だから 高級レストランには行きたくない。 ケツをまくってまで 食事をしたいとは思わない。
南米で肉体労働をしているのは 殆ど肌の黒い人。 黄色だろうと・・茶色だろうと 真っ黒だろうと・・大体有色人種が そんな仕事をしている。
マネージャーとか その店 会社のオーナーは殆ど白人。 スペインから移住して来て 南米を牛耳り 現地人を使って やってきた歴史が歴然と見て取れる。
南米を7ヶ月旅行して また?! ここも?! ってな具合に 身体を使っての労働が有色人種の図は普通なのだ。
トンガ、スリランカ、等 貧しい国の宿のオーナーは 白人の住む世界の大都市に住み・・ネットで 現地の宿をコントロールしている・・。 何回か私はオーナーと電話をすると その国ではなく別の国に住んでいて・・ 現地の様子は全然把握していない。
話にならないくらい ずさんな宿経営で 文句を言おうにも 相手が他国にいて 何も把握していないのでは・・と諦めるしかない・・。
私の宿に泊まろうとしている白人が オーナーをだせ! と文句をいい 私が出てくると・・オーナーだよ!! と食らいつく・・。 オーナーは男で白人でなければならないと言う頭の人が多い。
私の夫が 私の宿のレセプション辺りでウロウロしていると 全員客は 彼がオーナーと納得する。
先日ネルソンに旅して・・バックパッカーに泊まっていたら・・ リビングにズカズカ入って来た 白人ポリス。 キョロキョロしていたが・・ 他に何人も人が居たにも関わらず 夫に向かって ”あんたがここのオーナーか?” と そのポリスは言う。
人は人を見た目で判断するのは知っている・・が! 私が言いたいのは 見た目で判断する前に 自分の偏見にもう一回目を向けて・・考え直す必要があるのではないか? と思わずには居られない・・。