もう 半世紀昔にもなるが・・・私がロンドンにいる頃 白人と有色人種が別々に別れているパブがあった。
今では 考えられない事だが 事実 ひとつのパブが 二つの部屋に別れて 別々に飲んでいるのだ。
私はアメリカ人と一緒で そのアメリカ人達は全部白人。 そして 一緒にいたそのアメリカ人は 私をじっと見つめて 「あんたは ここにはいられないわけね~~」の体で私を見た。
つまり 私は黄色 他の人たちは白。 あんたと私らとは一緒にはここにいられないのよ・・的に・・・。
若かった私は 無知であまりそんな事も気にはしてなかったが・・・今考えると ものすごい人種差別なのだ・・。
今でこそ そんな事があれば それこそ 訴える事もできるほど とんでもない人種差別なのだ。
たった 半世紀のうちに 変わったもんだ! とも思う反面・・ いやいや 公には 出ては来ないが 脈々と 内側には その人種差別は 流れているのは感じる。
日本の外に住んでいれば それは 日常茶飯事に 感じる事はできるのだ。
南米を半年以上放浪していた時・・・ チーナ! チーナとバカにした声で 呼ばれた。 南米の歴史を紐解くと・・やはり 中国人が 奴隷として 使われていた時代が 長くあった。
つまり 南米の現地人であるインディオよりも 結局その下で奴隷として居た訳だから 肌の黒い 髪の毛も黒い 現地人が アジア人をバカにする・・・と いうのは 田舎にいけばいくほど感じる。
先日 トンガに行った時も 日本人と言う区別よりも もう アジア人イコール中国人と言う感じだけで 差別をする。
いくら 日本人だ~!! と叫ぼうが・・もう 血は中国人も日本人も一緒だから 結局は中国人だろ~! と言うのだ。
ちゃんと教育されている人たちは アジア人でも 細かく別れていて 文化も歴史も違うし・・気性もみんな違うと言う事も知っている。
が 無教育の人間は とりあえず アジア人 イコール 中国人と言う観念はガン! としてある。
ま~ ほとんどの 日本人は 特に中年以上の日本人は 外人 イコール 白人 イコールアメリカ人と 言う観念がある。
そして 白人コンプレックスは今だに根強い。 白人にはへーこらして アジア人や 肌の黒い人には 強きで出る日本人が多い。
これは 歴然とした事実だから 悲しい・・。つまり 日本人も人種差別は根強くあるのだ。
私は 30年も 宿経営を ニュージーランドでしていて 客は世界中からやって来る人ばかりなので 多国籍の人たちを毎日相手にしている。
今でも 白人客で 我らアジア人を 汚い・無能・野蛮人的扱いをする人もかなりいる。 特に北欧から来る人にそんな人が多い。
つまり 北欧の人種は 主に 普通の白人の中でも もっとも高い位にいるらしい。 つまり 金髪と青い目の人が多い。
他のヨーロッパ人とか アメリカ人は あまりにも 白人以外の人種と血が混ざりあってしまって 価値が下がっているのだと 誰かが行った。
個人的には みんな 色々あって いっぱひとからげでは そんな事は言えないが・・・とりあえず 30年もの間 いろんな人種に接して来ると 明らかに それは 見えて来るのだ。