2016年5月19日木曜日

野ネズミ


新土地の小屋には 沢山の野ネズミが出没する・・。 最初にこの小屋に来た時・・するする・・! と 壁の木づたいに彼等はやって来る。 私がソッと見ていると・・なに食わぬ顔で 私の食料場所に えっさ!えっさ! と向かう。

私がちょっと物音を立てると・・ ”ん?!” ってな具合に止まる・・が・・すぐ又 えっさ! えっさ!と目的地に向かう。 その様は とてもかわいい・・・。 イギリスの童話に このネズミさん達が登場するのはよくわかる・・。

いや 考えてみれば・・ディズニーだって・・ミッキーがいるし・・ネズミさんはけっこう 世の中の王道を歩いているのかも・・?

しかし・・私の食料箱の中 そして食器から 食器棚から・・ま~ そこらじゅうにネズミの糞尿で ベタベタになっている・・。 夜中じゅう彼等は・・カリカリ・・・ポリポリ・・・カサコソ・・は止まない。 彼等のパーティーは若者の止めを知らないそれなのだ・・。

隣のおじさんが言う・・・ある夜 眠っていた時・・手の甲に何かがうごめく・・。 フト見ると ネズミがいた・・。 ネズミさんも ”ん?! なに?” ってな具合に彼の目を見たらしい・・。

やっぱ・・いくらかわいいからと言って・・このままにはしておけない・・。

ネズミさんの毒を購入! んでもって うでまくりをして すべての食料は全部! 冷蔵庫へ たとえ缶詰であろうと・・もぉ~~!! すべて! 冷蔵庫へ。

そして食器と言う食器は 丁寧に洗って・・グラグラと煮たった熱湯を通し・・でっかい蓋付きタッパーに ピッチリ! と納める。 これで どぉ~だ~!!そして 食器棚類は全部消毒液で拭いた・・そこまでせんでも! と言うくらいに・・。

夜中・・今夜も ポリポリ・・カリカリ・・。 だけど・・全く同じ箇所から音が聞こえて来る。 と・・言うことは~・・あの毒を彼等は食っていることになる。

そして次の夜は 姿はもちろん! ネズミの音も全く無くなった・・・。 

彼等はどこかで 悶え苦しみ・・息絶えたのだろう・・ と思うと・・なんだか かわいそうな事をした気もする・・・。

冬の到来


さぶ! もぉ~・・どこもかしこも 寒いのだ・・。

朝は外気と同じ温度のこの小屋の中・・寝袋から出るのは 大きな意を決しての脱皮(寝袋から出るのは昆虫のサナギからの脱皮と似ているなぁ~・・といつも思う)。

小さな電気ストーブがあるが・・これは なんの足しにもなって無い・・なんせ 寒いのだ・・。 慌てて衣類を着けるが・・これも 冷た! 冷た! と叫びつつの作業。

南極探検隊とか・・・高山登頂を目指す探検隊とか・・零下何十度とかの環境で寝袋から出るんだから・・とは言うけれど・・。 

私の寝袋にも 衣類を寝袋の中に入れて置く用ネットの袋が付いている。 これで寝袋に入れたままにしておけば・・そして 寝袋の中で温い服を着用すれば・・問題はないのだろう・・。

毎日 どろどろになって作業をする・・結果 髪はガシガシ・・手櫛を入れてもひっかかって通らない・・。 鼻の穴をティッシュで拭くと・・真っ黒! 手なんかいくら洗ったとて・・どす黒く・・カサカサ度は半端ない・・。

毎夜 風雨が激しい・・大木が大きな音を立ててうごめいている。 何十メートルもある高さの木は ある日 ばきばき! と音を立てて折れるかも・・? と想像すると怖い・・。

朝になると そこらじゅうに紅葉した落ち葉が山積みになっている・・。

ある午後・・ふと 遠くの山を見ると 真っ白だ! 初冬の青空の映えて美しい~・・!




匂い・・・2


ニュージーランドの地を初めて踏んだ時・・つまり飛行機のタラップから降り立った時・・私の生まれ育った環境の匂いと全く同じだった。

つまり 牧草の匂いなのだ・・。

私が育ったのは牧場 生まれたのも牧場・・ずっと牧草畑やサイロの中で遊んだ。 

羊の放牧にもシープドッグと共に駆け回った。 

ニュージーランドは牧畜の国とは聞いていたが・・飛行機から降りた瞬間! 同じ匂いはするとは夢にも思ってなかった・・・。

それも ずっと18才からは大都会で過ごして この匂いはもう何十年ぶりか! でも自分の体じゅうの細胞が覚えていた・・この懐かしい匂い・・。

遠い見知らぬ国に移住と言う 意を決しての決断。 知る人も当てになる人も・・一人もいない処への移住。 もしかしたらその辺で野垂れ死にするかも・・?

その時はその時で仕方がない・・”失敗して後悔するより やって後悔したい・・” の言葉を胸にの決意。

でも! この郷愁の漂う匂いに包まれた瞬間! すべての不安もふっとんでしまって・・”私の決断は間違ってはいなかった”・・・と確信する。。 

それは 安堵と希望の匂いだった・・・。


匂い・・・1


匂いでも色々・・臭い・・香り・・漢字によって 意味が違って来る。 匂いに異常に敏感な私には好都合の事もあれば・・最悪!と言う事もある。 

★鼻が敏感だと都合のいい場合

・ガス漏れがあるといち早く察知するのは私だ・・。 

・食料の賞味期限は書いて無くても嗅ぐ事で解る。 例え書いてあっても 賞味期限内でも破棄処分が必要な事があり・・反対に賞味期限が切れていても断然!大丈夫な事もある。
書いてある賞味期限を宛にすることはあまり内・・自分の鼻を当てにする。

・たぶん私は目が不自由になったら きっと耳に頼るより 鼻に頼るだろう・・。 私の愛犬が最後にぜんぜん目が見えてなくて・・鼻で生きていた様に・・。

・水質に敏感。 

・酒も飲めないくせに いいワインと悪いワインが解る。 よく高い酒は旨いとか 価値のある酒は旨いとか・・人は言う。 でも ニュージーランドワインは安いのでも すごく美味しいのがある! 日本ではかなり高いワインしか飲まない人がニュージーランド産のお手軽な値段の物を絶賛していた。 私も強く頷く・・。

★鼻が敏感だと不都合な場合

・自分の嫌いな匂いが回りに強く来た場合・・これは もう!匂いの暴力としか言えない。 もし その場から自分が逃げられない場合・・は 地獄と化する。
宿の部屋にに芳香剤がしつらえてあると まず寝れない・・・。

飛行機で横の座席で強い匂いをさせている人。香水がわたしの強敵なのだ! あれはどの香水でも私を一瞬にしてノックアウトさせる。
昔 銀行のテラーをしているとき、 カウンターに現れる女性の香水の名前を逐一当てた覚えがある。

・香水を着けた手で食器を触ったらすぐ解る。 その食器・カップに入っているものは絶対に口にできない。

レストランで働く人が香水をつけていたら・・・もう最悪。



おじいさんは山へ芝狩りに・・・

我新天地にある川の片隅に煉瓦を敷く。 

そして そこが私の洗い場になった。 食器も洗えば・・掃除用具も洗う・・。洗濯もする・・。 もうなんてもかんでもそこで洗える様になった・・。 

早速 そこで 溜まっていた 色んな入れ物をせっせと洗っていた・・。 


ふと後ろを見ると 夫がせっせと草刈りをしていた・・。

おじいさんは山へ芝狩りに・・・おばあさんは川で洗濯。
その内 おぉ~きたな桃が どんぶらこ・・どんぶらこ・・と流れて来るかも・・?