2017年9月12日火曜日

it's OK

先日観た映画で 過酷な環境で・・脱走後の徒歩での自由な国へ進んで行く物語を見る・・。 

何人もの人が脱走したが・・一人抜け・・二人抜け・・と死んで行く。最後には 4・5人ぐらいしか残らない・・。

最後の方で・・もう少し・・というところで・・生き残りの人達は 死と生の間をうろつく状態で・・とうとう動けなくなった女性を 一人の男が抱き抱えて連れて行こうとする・・。

が 女性は地面に降ろして・・と懇願する・・。 地面に横たわった彼女はもう死の直前という状態だ・・彼女を囲んだ生き残っている男達は・・彼女の様子に見いる・・。

極限まで頑張って・・そして死んで行った沢山の人達を見送った様に・・。

彼女は自分を囲んで 自分に見入っている目を見る。 誰も何も言わない・・。 言葉を発するほどのエネルギーも残っていない・・。

でも みんなは彼女に ”よくここまでがんばったね えらいよ~!” と言っている目だ・・。

そして 彼女もまた 何も言葉を発しないけれど・・”ここまで連れて来てありがとう” と言っている目だ・・。

そして 最後に 一人の男が ”It's OK” と彼女にいう・・。 その言葉で 彼女はとても安らかな表情をして目を瞑る・・。

そして ユックリ・・彼女の心臓は止まる。

死ぬ瞬間はやはり やすらかな気持ちになって死にたい・・彼女の様に・・と思った。
頑張ったまま死ぬというのは避けたい・・。 

中学の友人が20代後半で幼子を残して逝った時の話を聞いた・・。

彼女の長い入院生活で・・突然夜になって 「家に戻りたい!」 と言い出した・・うろたえる旦那さんに 医者は「帰してあげなさい」と言ったそうな・・。

そして 彼女は自分で靴下を履いて・・家に戻り 次の日の明け方に逝ったと聞いた。

最後の逝く瞬間は ユックリと・・自分が・・”もう大丈夫だよ・・頑張らなくてもいいんだよ” と言えた時に 逝けるのだと思う。

弁慶の仁王立ちというのがあるが・・最後の最後まで頑張って・・死んだあとをも立っている程頑張るというのは なにか日本的な美徳な話ではあるが・・。

やはり 自分は・・安らかに・・誰かに ”It's OK” と言われて・・安心して 死にたい様な気がする・・。

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