2019年11月18日月曜日

夢と現実

私は 昔 もう25年ぐらい前であるが・・14歳ぐらいの日本人の子供の留学生ガーディアンをしていたことがある。

その頃に出会った 紳士。 彼は何十人もの中高生の交換留学生達を率いて日本に連れて行ったり・・ニュージーランドに留学している中高生の日本人留学生の面倒をみたりと・・留学生センターの偉いさんだった。

そして 彼自身もホストFatherとして 一人の日本人の留学生女の子を自宅に住まわせていた。

そんなある日 その女の子の親から ホストFatherからセクハラを受けて 女の子は白人恐怖症になり 裁判を起こす! と 訴えが来た。

私は偉いさんの彼がそんな事をするはずもない! と 親に反論したが・・親は事実は事実! と具体的なセクハラを言い張る。

もう 事は明らかにせねば・・と 本人にあたっても 完全に笑い飛ばされ・・いいがかりもいい加減にしろ! と言われ・・留学生センターの人達に何を言おうと 反対にいちゃもんつけるのもいい加減にしろ! 反対に怒られ・・。 と誰も相手にしてくれない・・・。

だけど・・その子の親からは ガンガンと連日の様にせっつかれ・・これはもう 放って置く訳にも行かない・・。

私は 直接本人にぶつかる決意をする。

カフェとか 周りに人けのある所はまずい・・と言う事で 私はデカイ森のような公園に彼を連れ出した。

そして 色々話をしつつ 周りに人が一人もいないのを確認して 意を決して・・・有無も言わせない勢いで彼にセクハラは完全になかったのか?! をぶつけた。

私の期待していた 彼の反応は「多分 その子が大げさで 西洋的習慣のハグとかがセクハラと受け取ったのだろう・・」 ぐらいの事を言うだろう・・と思っていた・・。

なのに!

彼は がっくりと両膝を私の足元にくずして・・いきなり 泣き出したのだ。 許してくれ! 許してくれ! 妻が長期に家を開けていたので さみしかったのだ・・と 号泣する・・。

私の足にしがみつく 彼を 私は蹴り飛ばしてやろうか・・・と 思った・・。

長身で紳士的な偉いさんが 30歳代の それも日本からやって来て 必死に生きている私に泣いてしがみつかれるのは 世の中が引っくりかえる程のショックだった。

なんか キラキラ輝いていた ニュージーランドも 長身の白人紳士の偉いさんも いきなり うす汚く安っぽい物になってしまった。

以来 ニュージーランド移住の私は若い頃の 夢見る心はかなぐり捨て すべてを直視・現実化して判断しなければ! と 思うようになった・・。

食欲と寿命

最近思うのは 食欲がある イコール生命力と つくづく思う・・・。

若い時は あれを食いたい あれも食いたい・・と 思っている内は なんか貪欲な感じで あまりいい印象はなかった・・。

欲をかく事イコール あまり品のいいものではない・・。

が・・・自分が歳を取って来ると・・貪欲な食欲と言うものはどんどん薄らいで来るのに気づく。

特に体調が悪いと 食欲は完全に減退する。 そして 食べたくないからと言って 食べない状態を放って置くと ややもすると かなりやばくなる・・。 どんどん 体力がなくなって 起き上がるのが億劫になる・・。

昔は こうやって 死の方向に行ったのだろうなぁ〜〜と思う。

今は 食べる物も豊富・・医療も発達している・・生命維持が簡単にできる時代だ。 だからどんどん寿命が伸びて来ているのだろう・・。

しかし それでも やはり寿命はその人によって 食欲と強い関連性がある。 肉を貪欲に食べたいとバンバン食べれる老人は 長寿だ。

反対に 食欲があまりなくて やむなく食べのもを口に入れている人は それほど長寿ではない。

最近 自分が やむなく食べ・・肉など 何年も食べたいと思った事もない。 肉は食べれない体になってしまっているし・・。 つまり消化ができないのだ・・。

自分の先はそんなに長くはないかも・・? と ツラツラ思う今日この頃・・・。

2019年11月12日火曜日

久しぶりのLyttleton港

久しぶりに 町外れの港 Lyttleton港に行く。
クライストチャーチ 大地震後の復興も大分進んで 新しく出来たパブやレストランも増えて なんかうれしい。
このレストランは 冷たい風の吹く外から中に入ると 西日が差して ホッコリと暖かかった。
自然のドライフラワーが沢山あって 気持ちがよかった。

歩道に何気にいた犬ちゃんの銅像。
Lyttleton港は南極から一番近い船の発着地。
南極に行った犬だとか・・。

空も海も船も とても 美しかった・・・。

先生んちの庭も春爛漫

私のダンスの先生の家
彼等の庭も まるで 天国の園の様にすばらしい!
特に 今は藤の花の盛り 


確実にやって来て春
我が家の庭賑やかです。

2019年11月7日木曜日

おじさんありがとう・・!

私がニュージーランドに来てすぐの頃 いまから 28年ぐらい前になるが・・現地の銀行に働き始める。

銀行の経験なんて何もなかったが・・とりあえず テラーのトレーニングをしている時・・常連で賑やかに冗談ばっかり言っていたおじさんが毎日やって来ていた。

彼はカフェを営んでいて その上がりを毎日入金に来ていたのだ。

ある日彼がコインが必要になったと言う事で両替に来た時私が応対した。
その後 すぐ また 彼が銀行にやって来たので・・・ 周りのベテランテラーおばさん達は・・・
「も〜〜何回今日は銀行にやって来るんだ〜〜!!」 と ざわついていた・・・。

彼は 「僕はただ Norikoの顔を見に来ただけなんだ・・なんせ 僕は彼女に惚れちまってね〜〜」 と言った。

そして 私のテラーのデスクに近づいて来て 「両手を出して・・」と彼が言う。

私は笑顔で 両手を差し出した・・ その私の手を彼は包む様に彼の両手で私の手を包んだ。

周りはもっとざわついて・・・「Norikoの手まで握るのか〜〜!」とまたまた 大騒ぎ・・彼は「いいじゃ〜ないか 手ぐらい握っても〜〜」 とわはっは〜〜と 笑っていた。

が! その時 私の手の中にコインの入った袋が手渡された・・そして彼は 私にすばやく・・「さっきの両替間違ってたから・・」と囁いたと思ったら・・ 

そそくさと また帰って行った・・。

彼は 周りのベテランおばさん達には気がつかない様に 私の間違って多く渡してしまった両替したコインを戻しに来てくれたのだ・・決して私の手を握りに来たわけではなかった・・。

こんな温かいはからいをしてくれた 彼の気持ちは 一生私の脳裏に刻まれて 薄れる事はない・・。

歳をとってしまった今・・時々 人生の反芻をする時・・いつも思い出す出来事だ・・。

おじさん ありがとう・・・!

2019年11月1日金曜日

毎年 忘れずに 田舎の土地に現れるクレマチス
ほんの少しの間しか花は咲かない。
大木を見事に這い上がって華麗な姿を見せるとため息が出る。