2016年12月21日水曜日

物の値段

ニュージーランドでは往々にして金払いが悪い。 本当に支払いが遅い! 請求は超特急で来るのに・・。

しかし 私はかかった料金はすぐ払う事にしている。 だって仕事をしてくれたんだから すぐ支払うのは仕事をしてくれた人に対しての礼儀だと思う。

その人の仕事を尊重している事になるからだ・・。 

ニュージーランドに来て 色んなトレードマン達とのやり取りをして来たけど・・彼等の間で私の支払いは超特急で支払われると言うのが 評判になっている。

だからこそ信用もドンドン深まり・・新しい業者との契約もスムーズに行っている。 初めての取引は 金払いがいいのか・・? 悪いのか・・? で 取引が決まると言ってもいいかもしれない。つまり”信用”が物を言う。

取引をしても支払いがなければ大損のビジネスになるからだ・・。

私の宿でも 無賃で泊まったり・施設を利用する屋からがいる。私のビジネスに対して失礼だと思う。

私が高校の頃・・油絵を沢山描いていた。 ほとばしる様に・・・描かずにはいられない・・次から次へと描いていた。

ある日高校の文化祭に出していた私の絵を買いたいと言う人が出て来た。 岩手山を描いたのでどこかの校長先生が欲しいと言って来たらしい・・。

絵には勝ってに値段をつけられた・・その時・・私は値段をつけられた事で 物凄く悲しかった。 売ろうとしても売れない様な高校生の絵を 数万円だして買おう・・と言うのだからいい話に決まっている・・。

だが 値段をつけられた事で断った・・。なんか自分自身に値段をつけられた様な気がした。

私の他の無数の油絵も・・・小さい絵から 何十号と言うばかでかい絵とかもあった・・。それらはお粗末な物もあった・・。 でもどれひとつとして手放したくなかった・・。 それらの絵全てが自分自身その物の様に思えたからだ・・。 結局私を憎んだ母親が全部破棄してしまったのだが・・。 

その心の傷はまだ残っている・・・時々自分の描いた絵のひとつひとつを思い出す・・。

金は魔物・・と言うが・・金で換算していいものといけない物がある。

そしてビジネスとして金額が決まっているのを支払うのは 売り手・働き手を尊重するからその料金を支払う。人の手で心を込めて作られた物は値切る物ではない・・と私は思っている。

自分のビジネスの宿料金すら値切られると腹が立つ。 だから私自身が金を支払う時は値切らない・・。

やはり 物の値段と言う物は 売り手も買い手も その人間の心を表す物なのかもしれない。 

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