2020年9月11日金曜日

最後のダイエット?

 精神を病むと自殺をします・・と いうが  病みがひどすぎると 自殺には至らないとの事。 治療して 少し回復して来た時が一番危ない・・と言う。

自殺にはある程度のエネルギーが必要だから・・だそうだ。 なんとなくわかる・・。

ある若いホームレスが長い事 取材を受けていた。 いつも淡々として 取材記者が”生きたい”とおもいますか? の質問に・・”別に・・”としか答えない・・。

そのホームレスが 少しづつ日雇いをし・・店で食べ物をたべ 時々銭湯にも行く様になった・・。 そしてまた 取材記者が尋ねた・・。”今は生きたいと思いますか?”

彼は返答にこまって・・何も言えない・・そのうち彼の目に涙が・・・嗚咽している・・。 そしてやっと彼の口から出た言葉は・・”涙が出るって事は僕も少し普通の人間の心が戻って来たのかも” だった・・。

人はある程度のエネルギーが無いと 人らしい事はできないのかも・・?

コロナのLockdown以来 私はすべてが どうでもいい・・と思っていたのかも・・? 食っちゃ〜寝の習慣ができて・・そのサイクルを壊すのは もう不可能になって来ている・・。

Lockdown以来体重が異常に増え・・その後 ダイエットを3回試みたが・・毎度 ”私は真剣!”と思ったが・・・毎度挫折に終わった。 つまり すべてにおいてどうでも良かったのだ。

最近 持っている服がすべて 着れなくなってしまった。 ガボガボの服を着た 鏡に写った私の姿は醜い事 この上無い。

私の辞書には継続と言う言葉は無い・・! と言うと・・友人が ”28日だけダイエットしよう!” と言う。

28日できたら 後は無理なく継続するらしい。

じゃ〜 騙されたと思って 28日だけ! Noriko! そのぐらいは お前にできなくてどうする?! と自分に葉っぱをかける。

28日継続を言ってくれた 友人が 今度は ”人生は短い! 好きなものを食べれるのは今しか無い!” と言う。

お前〜! 死ね!

2020年9月4日金曜日

夢は今の為に

 コロナは 多かれ少なかれ 世界中の人々に影響を及ぼしている。 そんな中 生活の息の根を止められた人も出てきている。

何百年も続いた老舗が コロナの為に閉店を余儀なくされている。 

私のビジネスは そんな何百年も続いた老舗ではないが 私の人生をすべてかけた物で・・30年以上も続いた・・。 それも もう息の根を止められようとしている。

何百年の間 そう簡単には起きないこの災難。 それに私は偶然にも出くわしたのだ。 

もう一つ なん千年に一度しか来ないだろうといわれていた クライストチャーチ大地震にも私は出くわした。 私のビジネスの元になる私の宿の建物は政府から取り壊し命令が出された。

それでも 建て直し ビジネスを復帰させた。

私の人生はまさに 血と汗と涙の結晶と言っても過言ではないかもしれない。

人生の中で 普通の人はそうそう出くわさない大きな災難に 私は2回も出くわしたのだ。

馬車馬の様に脇目もふらず 突っ走ってきて・・・この災難で はた! と気が付くと 私は もう70歳になろうとしてきていた。

毎朝布団から出るときに 体中が重くて 痛い・・。 起き上がって 動き出せるようになるのにひとしきりかかる。 それでも一日中動ける訳でもない・・動けるのは一日に数時間だけの日々。

予定では とっくの昔に引退して 私の夢である 世界放浪の旅に出ているころだ。 世界放浪の旅は 永遠に死ぬまで続ける・・と言うのが 私の引退後の夢で・・。

それも コロナでとざされた・・。

これから先 何をどうやって 生きていけばいいのか? なんか真っ暗闇に放り込まれた様な心境だ。

しかし 今 一応生きているし・・ 手をこまねいて 落ち込んでいるだけでは 底なしの泥沼に沈んでゆくだけだ。

立ち上がって・・・家の戸をあけて 外の空気に触れると 自然の匂いがして・・新鮮な空気が立ち込めている。

最近は どんどん新芽が木々に付き・・球根の花は咲き乱れてきている・・・。 

そして 私の田舎の土地にも 昔からあった球根がすべて芽を出し・・花をつけている。 たくさんの木々も確実に硬い芽が付き もうすぐ葉を広げようとしている。

大きな納屋を立て その納屋の中で大きな焚火ができて その焚火で食べ物を焼いてたべよう! という夢を思い出す。

納屋の中にはダンスフロアーがあり 常に音楽が流れ 大勢の友人たちが出入りして・・と言う夢を思い出す。

しかし・・ 友人と言える人は私には一人もいない。 私の人生は私の宿。 宿の客は世界中から集まる20代の若者達。 自分が20代 30代 40代ぐらいまでは どうにか 宿の客達と楽しめたが

60代 70代では楽しめる訳ではない。 それに客の全員は自分の国に必ず帰ってしまうのだから・・そんな若者達との接触だけが私の人生だった。 結果自分の友人と言える人は今は誰もいない。

今の自分は 大量の薬を摂取して持病の悪化と戦いつつ・・・そのイベントのできる納屋計画を推し進めたとて 集まる友人も一人もいないのに・・その計画を推し進める意味があるのだろうか・・・?

ずっと 思い悩んで来たが・・おびただしい程の新芽のほとばしるのを見ていたら・・

自分はいつ死んでもいい・・たとえそのイベント納屋が完成しなくても・・たとえ完成したとしても 誰一人集まる事がなくても・・・それでもいい・・ この ”夢”は もちつつ遂行しよう! と決心した。

その”夢”は 私の今を生きるための糧となるからだ・・。

今はまだ その田舎の土地には ただ建ったばかりの納屋だけだ・・ 今から イベントができる様に 少しづつでも手を加えてゆく事にした。 

”夢”をもって・・それは今を生きる力になるから・・・。