2018年5月23日水曜日

無いことを嘆くのではなく 自分の可能性に生きたい

耳の聞こえない日本人の女の子と和解できたのか? と言うお問い合わせがあった為・・その返答。

彼女はあまりにも若い! 私からみると 彼女の生きる世界は ”いかに自分が端からチヤホヤされるべきであるか” と言う事で 生きるエネルギーを使っている様にしか見えなかった。

よって 私は ”かなりの人が色んな問題を抱えて生きている” と言うのを彼女にも少しは解って欲しかった。 あなただけが 世界の悲劇の主人公ではないのだ! と・・。

そのとき 私の義理の息子が自殺したすぐ後だったので・・その話もした・・。 その息子は 10才の頃に自分の母親に麻薬を教えられ・・それからの彼の人生は麻薬と刑務所と犯罪の繰り返しだった。

それでも 彼は自分の生活を建て直すべく 死に物狂いでなんとかまっとうに生きるすべを見つけようともがいていた・・。

彼は時々は私の前に現れて・・彼のタイでの生活の話をしてくれた。 私が質問すると・・なんでも答えてくれた。 

どうやって ドリアン プランテーションをやっているのか? 電気は発電機、 水は山から引く・・ガソリンを買う為 数十キロの山を越え近くの町に行く・・・でも ただただ走って行く・・と言う話。

腹が減ったら ジャングルの食べられる物を食べ・・水溜まりの泥水を自分の来ているTシャツで濾して飲む・・。

そんな彼の笑顔はとても柔らかく・・優しかった。

ある夜 私の可愛がっていた猫が 車の通りの激しい所に走った時は もうその猫は死んだ! と思ったが直ぐさま 猫を追って行った彼は 私の猫を彼の胸に抱いて 嬉しそうに戻って来た時は 私の涙が止まらなかった。

でも 彼の姉に当たる人はシドニーの一流弁護事務所で弁護士をしていた彼女は別人だった。 

彼女の私への人種差別はあからさまだった。そして私は彼女が近くにいるだけで胃痛を起こした。

そんなこんなの中・・麻薬中毒の彼はとうとう 生きる力を無くして・・自殺したのだ。

そんな話等・・他にも 色んな人がいる・・。 それもはたからはそう簡単には彼らの生きるか死ぬかの瀬戸際にいる事など見えない。

リストカットを繰り返し・・部屋から一歩も出られない様な人とネットを通して何人も知り合いになった。

色んな人の話をその耳の聞こえない若い女の子に話した。 

最初は私の書きなぐる字が下手くそで汚くて・・と どうしても 私に反発したい! と言う気持ちいっぱいの子だったが・・私がそれでも 汚い文字で 延々と 色んな人の話を 書き続けた結果・・。

私は 涙が止まらなくなったのだ・・。

そして・・その内・・彼女は反発して 私が汚い字を書くとか言う反撃の力も失せて来た様子。
彼女の反撃の手は止まり・・彼女の表情は私に対して同情しているようだった・・。

私が彼女に同情されるなんて 思っても見なかったので・・ 私の方が今度は驚いてしまった。

でも 結果は ”和解”と言うかたちではなくて・・”私の思いが通じた” と言うべきだろうか・・? 

若い彼女が もっと どうどうと 自分の可能性を精一杯発揮して ハツラツと生きてほしい・・そう私は願うのだ。

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